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遅すぎた道の放射能情報の海外向け公開と「安全宣言」

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ドイツ気象庁発表の放射性物質の拡散濃度予測 28日は北海道へ飛散する

道は外国人向けに道内観光や道産品の安全・安心を訴える対策に乗り出す。すべての放射性物質の検査結果を4言語(英語、中国語、韓国語、ロシア語)で翻訳し、28日からホームページ上に掲載する。福島第1原子力発電所の事故による放射性物質漏れの影響について外国語で正確な情報を示し、海外から観光客を呼び込む狙いだ。(4/28付 日経新聞北海道版

対象とするのは大気中や水産物、水道水、海水、土壌中の放射性物質の検査結果。既に一部については英語や中国語で提供しているが、これをすべての検査結果に広げて韓国語、ロシア語でも翻訳する。観光に不安を抱く外国人観光客の来道を促すには、来道者数の多い国の言語で正確な情報を発信する必要があると判断した。

この対応、遅すぎないか。

上に貼り付けたドイツ気象庁発表の放射線拡散予測を見ていただきたい。ちょうど今日28日は南風のため、北海道方面へ拡散をする。微々たる量だが、これを見た外国人はどう見るであろうか。自分が外国人の立場で考えて欲しい。

本来なら日本の気象庁が発表すべきであるが、どこからか圧力がかかったのか中止をしてしまった。テレビの天気予報内でも「花粉情報」を毎日流すのなら、「今日の放射線情報」を放映すべきだと思うがどこもやらない。これまた見えない圧力か?

ところで、高橋はるみ知事が「北海道安全宣言」を行った。これも遅する。

もともと北海道は震災・原発の被害は殆どなく、むしろ「避難場所」のような地域だ。高橋知事は、5月22日から4日間の日程で中国を訪問、北海道の安全性をアピールし、トップセールスで風評被害の払拭を図るというが、ポーズのように思えてならない。

今回の「安全宣言」も霞ヶ関の観光庁を訪ねてからの発表だ。誰が見ても安全なはずの北海道を、霞ヶ関の許可が出なければ出せない。同時に道内観光地も市町村が道の様子を伺いながらなので、独自の「安全宣言」など出せるはずはない。

北海道は官主導からの脱却が長年のテーマのはずだ。しかし、現実は中央からのお達しがない限り、何も自由に出来ないのが現実だ。

こんな時だからこそ、北海道には自立性と独創性を発揮していただきたい。「北海道は日本国に属していますが、原発から遠く離れている安全な島です」というぐらいの発言をしてもいいのではないか。 台湾の旅行会社が、北海道と福島は、「台湾と香港ほど離れています」と言って集客をしているらしいが、ただ単に安全を叫ぶのではなく、具体的な根拠を示すことも重要だ。

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