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札幌に寄席文化は育つか

札幌に寄席が出来るという新聞記事をみつけました。
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-以下 朝日新聞より抜粋-
明治期に札幌でも人気があったという寄席を平成の時代に復活させたいと吉本興業札幌事務所に所属する落語家の桂枝光(しこう)が動き始めた。札幌・中島公園内にある豊平館(ほうへいかん)で「平成開進亭」と名付けた公演を毎月開催する考えで、「げた履きで来られるような寄席」を目指すという。5月には大物ゲストを迎えて記念の特別公演もする。
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札幌には明治時代、狸小路やススキノなどに寄席があり、狸小路では「市川亭」「開進亭」「金沢亭」「丸市亭」「南亭」などの寄席が人気を競い合っていたそうです。 今回、その中から「開進亭」を選んだわけですが、地域に寄席文化を根付かすことはできるでしょうか。会場がレトロながら公共の豊平館であり、名称も「ズバリ市民寄席」になっており、パブリック色が強くなっています。
実は朝日の記事が出る1週間前に私の個人サイト(北杜の窓)日記欄で北海道のお笑い事情と寄席開設について書きました。勿論、実際に動きがあることなど知らないで書いたのですが、参考までに紹介します。
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(4/8 ホームページ日記欄より)
北海道にはお笑いの常設会場(寄席)はありません。以前、マイカル小樽に吉本がありましたが、今は撤退しており、定期的に「笑い」に触れることができなくなりました。北海道は歴史が浅いせいか寄席に限らず、歌舞伎などの伝統芸能も年に1,2回程度公演があるだけで都市スケールから考えるとやや淋しい気がします。さらに能・狂言や日舞など興業性が低いジャンルになるとさらに機会が低下します。古典芸能ではありませんが、札幌にはじめてできた演劇専門の本多劇場も根付かぬ前に撤退をしています。
北海道は「芸能」が育ちにくい場所なのでしょうか?確かに先取性がある土地なので新しいジャンルの「芸能」は生まれやすい土壌にあるかと思いますが、伝統的なもの、特に粋や格式ばったものは苦手かもしれません。
今はお笑いブームといわれていますが、それはテレビ主導型であり、寄席などは萱の外です。どうも吉本を中心とするメディア系のお笑いと都内の寄席などで演じられている落語や色物中心のお笑いとは、
相当の距離ができてしまっています。
北海道でも吉本などのメディア系お笑いに触れる機会はあるかと思いますが、伝統芸に近い寄席型のお笑いに触れられる機会がもう少し増えれば、お笑い(芸)への意識も変わるのではないでしょうか。
以下省略
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寄席復活に動いている枝光は、以前、桂こつぶという名前でかなり知られていましたが、子供のアレルギー疾患かなにかで自然環境に恵まれている北海道に来たという話を聞いたことがあります。
札幌吉本の所属ですが、当面は札幌吉本の芸人さんが中心か、関西から招聘するような形になるのでしょうか。
吉本色が強くなると寄席というよりは、漫才などの色物が強い関西系になってしまうかもしれませんが、あくまでも落語中心でいくのか興味があります。
できれば常打ちの会場がほしいところです。狸小路内や南3条あたりなら新宿末広上野鈴本のイメージに近い立地条件で、雰囲気もあるかと思います。スペースもあるのでは・・・。
欲を言ってもキリがないですが、まずは北海道の寄席とお笑いの土壌を築いてもらいたいところです。
落語ブームといわれているのでタイミングとしてはいいはずです。
「開進亭」は6月スタートの予定です。

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