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釧路中心街、崩壊の危機!早急に策を打て 

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日本経済新聞によると丸井今井釧路店の閉店にあわせ中心市街地で店舗の閉店や移転・縮小が相次いでいます。同地域は郊外の大型店に顧客を奪われてきましたが、来年8月の丸井今井釧路店の撤退でさらに人通りが減ると見越し、早めの閉店を決断しているところも多いようです。
丸井今井の閉店予定店舗がある都市ののなかでもっとも中心街の崩壊が危惧される釧路市ですが、今後どう展開してゆくのか大変気がかりです。
 
釧路店の歴史は新しく丸井今井が拡大路線を取っていた1996年の開店ですが、昭和初期から同地にあった地元の老舗・丸三鶴屋を引き継いだものであり、同地には70年近くにわたって百貨店が存在をしていました。
釧路市の駅前メインストリートである北大通は、既に1980年代後半頃から郊外型店舗に客足を奪われていましたが、閉店店舗が目立つようになったのは90年代前半からの記憶が著者にはあります。
丸井の出店時期とシャッターが降りはじめた時期が重なるのは皮肉な結果ですが、中心街にに客足を取り戻すほど釧路店には魅力がなかったことも事実でしょう。
全国的に百貨店衰退の時代でも出店であり、丸井今井自体も拡大から縮小に入った時期で、タイミングもよくありませんでした。
実際館内は、「狭い」、「暗い」、「商品が少ない」であり、とても百貨店といえるレベルではありませんでした。中へ入ると函館駅前になるBMデパートと印象がダブります。
定価で買う価値のある商品が少なく、これでは郊外に客を持っていかれても仕方ないと思います。
釧路店の閉店が発表されてからそれほど経っていないのにも関わらず、周辺では店舗を閉め、郊外へ移転したり準備に入っているところも多いようです。
釧路店の閉店は辛うじて維持をしてきた中心街に決定打を与えることになりそうです。周辺は飲食繁華街でもありますが、そちらへ与える影響も半端ではなく、さらに空き地が増えることでしょう。
また、MOOなどの観光施設へも影響を与え、釧路市全体が悪循環に陥る可能性があります。
昨年、11月釧路店で開催された釧路市の軌跡をたどる「釧路市なつかし展」には、10日間に1万人を超える入場者がありました。これは普段の催事の10倍に当り、百貨店の売上げもかなり伸びたということです。
この事実は中心街に決して人が集まらない訳ではなく、魅力があるものがあれば来場するということを実証していると思います。もし、郊外店舗があるようなバイパス沿いで「釧路市なつかし展」を開催したとしてそれだけの入場があるでしょうか?というより郊外では皆が集う場所がないでしょう。
ここが中心街崩壊の怖いところです。
大ショッピングセンターがあれば、中心街はいらないと言う人もいるでしょうが「購入」のみが目的の郊外店舗では、多種多様な店や人たちが集まる中心街の代替にはならないのです。
以前にも触れましたが、中心街の衰退と郊外店舗の増殖は地域の文化水準を落とすということにつながります。「集い」がなくなる意味をもう一度確認すべきでしょう。
昨年、「下流社会」という本がベストセラーとなりましたが、現在の現象はまさに下流社会化へ推し進めています。以前から釧路の中心街を歩いているとヤンキーと年寄りが目立つ印象があり、道内の都市のなかではもっとも活気が乏しい街でしたが、危機的状況といっていいと思います。
残念なことは地域の人たちが無関心で諦めているように受け取れることです。既に生活が中心街から離れてしまって長いこともありますが、その間、釧路は本当によくなったのか考えてもらいたいところもあります。
丸井今井が無くなるにしても、それに変わる施設に何を持ってくるのかそして北大通周辺をどうしたいのか、それ次第で再生への道があると思います。

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