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スーパーシートと「クラスJ」  

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道内の移動や北海道への往復には、たまに贅沢をさせていただく。
4,5千円でお釣りがくる程度の金額で数時間、つかの間のくつろぎが楽しめる。疲れていろ時、仕事をしたい時はありがたい。
これで札幌-函館、釧路など400キロ以上乗車の場合、追加3,500円*は決して高くないと思うがいかがであろうか。(*グリーン料金4千円から通常期の指定席料金500円を差し引いた金額)
JR北海道の多くのグリーン車は、3列シートでかなりゆとりがある。無料ドリンクサービスがあり、ツインクルレディがエスコートをしてくれる。
最近はノートパソコン用の電源も付き、JR九州のような独創性のあるサービスは期待できないにしても、値下げで大衆化し、雑然とした印象を受けるJR東日本のグリーン車に較べるとJR北海道は総じてサービスがいいと思う。
さて、グリーン車の旅客機版が、スーパーシートであるがJALからは国内線のスーパーシートが撤廃された。
それに代わって登場したのが「クラスJ」だ。千円を払えば多少、広い座席に座れ、「○○様ご搭乗ありがとうございます」と客室乗務員からの挨拶があるが、何となくわざとらしく感じ、こちらも恥ずかしい。
国際線のビジネスクラスではないのだから・・・
「クラスJ」のサービスとしては、茶菓が出るくらいであり、軽食のサービスも無く勿論、アルコールは有料である。やはり、千円なりのサービスである。
「クラスJ」とスーパーシートでは、JR北海道のエアーポートライナーに連結している「Uシート」とグリーン車ぐらいの差がある。
旧JASがレインボーセブンにスーパーシートのワンクラス下のサービスとして「レインボーシート」を設けたが、きっとこのあたりのノウハウから「クラスJ」が生まれたのでないであろうか。
国鉄が昔、1等車を廃止し、すべて車内設備やサービスを均一化したグリーン車と名称を変え、大衆化した構図と時代が違うとはいえ似ていないこともない。
搭乗時間が短い国内線に特別席は必要ないという意見もあるが、私は必要と考える。というより必要な人たちがいるのだ。
「クラスJ」の誕生により、多くのJALユーザーがスーパーシートがあるANA へ移動し、ここでもJAL離れを起こしている。
国内には沖縄線や西日本と北海道を結ぶ路線などフライトが2時間を越える路線もいくつかある。
ノンビリ旅を楽しみたい人や飛行機が苦手な人、軽く一杯機内でやりたい人、お年寄りや身体のいうことがきかない人、リピータのビジネスマンなどつかの間の贅沢を楽しみたい乗客は多いはずだ。
お年寄りや身体のいうことがきかない人たちはスーパーシートがあるという安心感から航空機を利用できると考える人がいる。
スーパーシートの廃止は機内サービスだけではなく、むしろそれ以外の面でも不便を生じている。
これまでスーパーシート利用者は、搭乗前に空港の専用ラウンジを利用できた。
早めに着いた時や疲れている時などラウンジを利用できると大いに助かる。
JALは画一的にスーパーシートを廃止した。ANAは「Sシートプレミアム」としてグレードアップを計ったが、これは好対照の差別化といえる。
現在、JALのラウンジは「クラスJ」利用者は使用できず、VIPカードを持っている人専用となっている。
これは間違っていないか。
ラウンジのVIP&ヘビーユーザー専用化は、一般乗客の締め出しであり、顧客の囲い込みどころか離散を促すはずだ。
JALは幹線や長距離線にはスーパーシートを復活させるか、条件を付けてラウンジの使用を可能にすべきでだ。採算が合わないのならラウンジの飲み物を有料にしてもいいはず。
スーパーシート利用者には年配者が多いということを忘れてはならない。
JALの世間常識との乖離は甚だしく、昨今のトラブルを見ても期待はしていないが、利用者の側にたった柔軟な発想と対応を望めないものであろうか。

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