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本格的クルーズ時代の到来なるか              

これからは豪華客船でクルーズの時代から来る-といわれていながらかなり長い年月が経っている。
50代以上の夫婦や高所得層に根強い人気があるが、まだまだ一般に普及しているとはいえないのが実情だ。
そこで手軽な料金と日程で、カジュアルな雰囲気でクルーズを楽しんでもらおうと北海道の港を起点にした新しいスタイルの船旅「飛んでクルーズ北海道」が誕生した。
商品名にある通り、港がある北海道までは往復航空機を利用、その後、乗船し、クルーズを楽しみ起点港に戻ってくるもので途中下車ならぬ下船も可能な日程となっている。
「飛んでクルーズ北海道」では豪華客船「にっぽん丸」を使用、船主の商船三井客船とJTB北海道(4月から)が主催、北海道クルーズ振興協議会や北海道運輸局などがサポートをしている。
1回目のクルーズは小樽港を発着点に利尻・礼文島、知床半島、網走などを周遊するもので3日間と5日間のコースがある。5日間の料金は、116,000円~472,000円。3日間の料金はコースにより、54,000円(Bコース)~246,000円(Aコース)である。
ピーク時の利尻・礼文島の混雑は有名でなかなか宿が取れない。取れたとしても今時、相部屋ということもあるが、「飛んでクルーズ北海道」では船内泊なのでゆったりと休むことができる。
知床半島もピーク時は同様な状況だが、マイカーや貸切バスで周遊するのと違い、環境にも優しく一石二鳥だ。また、現地再訪者であっても海側から見る景色は全く違い新鮮である。
航空機を活用したカジュアルなクルーズを提供するのはアメリカが発祥。「飛んでクルーズ北海道」はアラスカクルーズなどを参考にしているらしいが、アメリカでは年間500万人の需要がある。
ターゲットは当然、団塊層であるが将来的には東アジア観光客を見込んでいるとある。
これまで「トワイライトエクスプレス」や「カシオペア」など豪華寝台列車での旅行は市民権を得て、かなりの人が利用をした。本州と北海道を結ぶ豪華な長距離フェリーもそれなりに認知をされている。
しかし、クルーズとなると旅行パンフを手にしながらもなんとなく躊躇をした人も多いはずだ。金額の問題もあるが、むしろ休みが取れなかったり日本近海が時化る関係で船酔いの心配もあったであろう。
今回の「飛んでクルーズ北海道」が潜在的需要の呼び起こしとなるか。
定期・定点クルーズは90年代に一度、実現しそうな動きがあったが日程が長く、しかも高費用であったのでバブル崩壊とともに消えた。
今度こそ「船旅文化」が定着するであろうか。
■参考資料 商船三井客船 にっぽん丸リリース 
http://www.mopas.co.jp/news/2006/03/post_8.html#more

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