*

川湯など道内の温泉地を滞在型へ 温泉旅館のコンドミニアム化構想(2)

image_v1-1

写真は草津温泉「ホテル中沢ヴィレッジ」コンドミニアム棟

昨日のブログで低迷する川湯温泉の活性化案として、温泉ホテルのコンドミニアム化について書いた。今日はその続きであるが、温泉ホテルの滞在型活用事例について述べたい。

川湯温泉と同じ酸性硫黄泉の泉質で、その名も名高い草津温泉に「ホテルビレッジ」という施設がある。通称・中沢ヴィレッジと云い、元祖・リゾートホテルのようなところである。広大な敷地内にホテル・リゾートマンション・コテージ・大型スパ・スキー場などひと通りの施設が揃っている。北海道でいえば、トマムかルスツといったところだが、ここはもともと大阪屋旅館という老舗が経営しているホテルだ。

その中にある「別棟コンドミニアムヴィラⅡ」は会員制のリゾートマンションだが、施設の一部が一般向けの滞在施設となっている。1泊から宿泊が可能で、28平米の部屋にひと通りの生活用具が揃っている。食事は自炊も可能だが、ホテル内のレストランで取ることもできる。肝心の温泉であるが、コンドミニアム内の温泉のほか、ホテル棟の温泉も利用できる。

料金は平日で1名1室4,800円、2名1室で6,800円、週末はそれぞれ2千円加算される。素泊まりとしては決して安くないかもしれないが、ホテルヴィレッジに泊まれば2万円程度はかかる。

管理人は10年前に泊まってみたが非常に印象がよかった。チェックイン以外は誰とも顔を合わせず、好きな時間に温泉や食事に行ける。夕食はホテル内のバイキングにしたが、朝食込みで1万円でお釣りがきた。ホテルの半額程度で泊まれた訳だ。実は一緒に行ったのは北海道の友人で、「じゃらん」を見て、コンドミニアムを知ったという。外の人間の方がお得な情報には詳しい。

このヴィレッジヴィラと同じような形態が北海道の温泉ホテルでできないものか。昨日、川湯温泉について書いたが、客室の一部をコンドミニアムとして貸し出せば一定の需要があると思う。川湯の場合は札幌圏から遠く、道内から多くの集客は期待できない。ならばターゲットを道外にするという手もある。

川湯は釧路空港、女満別空港、中標津空港が概ね1時間以内の距離にある。首都圏からの直行便がある空港が至近にあり、アクセスに恵まれている。川湯周辺は阿寒・摩周、釧路湿原、知床など観光スポットも目白押しである。川湯をベースに観光することが可能であり、滞在型の周遊基地として適している。

宿泊者は食事の選択は自由とし、食べたければ事前に予約を入れるシステムにする。滞在客専用フロアをつくり、コンドミニアム化をする。湯治と同じようなシステムだが、冬ではなく、暑い時期に涼しい川湯で温泉滞在をするのだ。空いている平日の客室も有効活用される。

また、コメントでもいただいたが、医療・老人施設として活用する方法もある。温泉治療の場としては最適であり、永住型の施設として空きホテルを利用する方法もある。サテライト・オフィス化も含め、温泉ホテルの活用方法はいろいろありそうだ。

あとは宿側がどこまで「その気」になれるかだと思う。北海道では殆ど事例がないが、道外をターゲットにすれば需要は期待できる。川湯に限らず、空港に近い函館・湯の川温泉や知名度が高い洞爺湖などでも実践が可能ではないか。

 - すべての記事一覧, 移住・ロングステイ・シニア