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苫東地域を災害時の「もしもの街」にするのはどうだろうか

tomatoh

苫小牧の丹治林業(丹治敏男社長)が、不動産開発などのぷらう(札幌、石川裕一社長)と共同で、新千歳空港近くに高級保養施設の建設を計画していることが24日分かった。中国や香港などアジアの富裕層をターゲットに、ホテルやコテージを整備。乗馬などが体験できる牧場を併設する。2013年夏の開業を目指し、総事業費は90億円以上を見込む。 (6/25付 道新

震災以降、アジア人絡みのインバウンド話が途絶えていたが、久しぶりに大きな話が登場した。この丹治林業という会社だが、ネットで調べてみると、2007年にあの社台ファームと組み、[苫小牧市植苗地区に広がる2100haの森林を活用して、乗馬体験施設や宿泊施設で構成する大規模なレクリエーション施設と、森林空間を生かした企業向けの研究施設を建設する構想が浮上している]という業界紙記事を発見した。

社台と同じものかどうかはわからないが、新千歳空港にも近く、手付かずの原野や湖沼が広がっている場所だ。外国人向けの保養施設もよいが国内向けにもポテンシャルが高いエリアであると以前から考えていた。

 

東京から札幌へ航空機で向かうと、ちょうどこのエリアの真上を通過する。住宅や工場が密集する中、急旋回を繰り返しながら着陸する羽田と比べ、千歳は広大に広がる原野や畑の上を悠々と高度を下げながら着陸して行く。北海道の方はあまり意識をしたことがないかもしれないが、「余裕度」が違うのだ。管理人は関東平野の密集した姿を上空から見ると、、よくもこれほど狭い所に人が集まっているものだと、いつからか不安を覚えるようになった。阪神大震災からである。

保養施設が計画される苫小牧市植苗地区はウトナイ湖や「ニドム」などがあり、多少は開発されているが、さらに東側、勇払原野の厚真町あたりまでの「苫東地区」となると観光的要素がない。40年ほど前から工業団地として誘致をしているが、コンビナートや火力発電所が目立つ以外は今でも大半が手付かずの状態である。この土地をどうするかは今でも論議されているが、以前お会いした道内の財界人の方はここに首都機能を移設したいと真顔で話されていた。

首都機能は「?」だが、管理人は以前から、ここに企業のオフィス誘致(特にサテライト&分散型オフィス)や首都圏などで大災害が起きた時の避難場所に使えないかと思っていた。空港から近く、2つあるフェリーターミナルも至近、苫小牧や千歳の街中へは2,30分で行け、札幌までもクルマで1時間程度である。

実は最近になって、この苫東地区を「もしもの街」として計画を進める構想があることを知った。「もしも」とは、大災害が発生した時に日本の防災拠点として活用するもので、対象は国内だけではなく、アジアというスケールが大きい話だ。勿論、この場所でも十勝沖地震など災害がない訳ではないが、北海道の場合、大地震が起きても人的被害は少ない。「大地震」は起きても「大震災」が起きないのが北海道だ。

2月23日の拙ブログで、首都圏で大地震や原発事故などのカタストロフィが起きれば、北海道がその受け皿となるといった内容の記事を書いた。偶然にもその直後に震災が発生し、憂慮したことが現実となってしまったが、あの記事も「苫東へ集団避難」をイメージしてつくった。

このエリアには工業団地もいいが、「もしもの街」としての機能や、サテライト・オフィス・保養施設など普段から人が住んでいる場所に変えることはできないものかと思う。現実離れという意見もあるかもしれないが、立地等考えるとなかなか魅力的な場所ではないか。少なくても、道外の人間の目から見る限り、リゾートホテルやオフィス棟もあってもよいかと思う。

自然豊かだが、新日本海フェリーのリリースに こんな記事があった(笑)。

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