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層雲峡が「山ガール」にPR,山岳ムードのある温泉街と宿の改革が必要ではないか

 sounkyo randone

旅行好きの若い世代に層雲峡の魅力を広く発信してもらおうと、「山ガール」と呼ばれる登山好きの女性を無料招待するイベントが15日、始まった。参加者は独特の岩壁や奥深い森など、層雲峡ならではの絶景を満喫した。 (7/17付 道新)

この1,2年「山ガール」が注目を集めている(この件に関する記事はこちら)。「そんな連中ほんとにいるの?」とたまに訊かれることがあるが、管理人の友人にも実際に居り、書店へ行けば山ガール向けの雑誌のアイテムは確実に増えている。

今回、層雲峡観光協会ではイベント参加後、層雲峡の見どころをブログや口コミで紹介することを条件に、層雲峡観光協会が20~30代の22人を1泊2日の日程で招待した。

無料招待をする代わりにブログやツイッターなどで紹介させる手法は函館など各地で行われている。実際の効果については疑問があるが、層雲峡という定番観光地が行ったことに興味を持った。

 

層雲峡という観光地に皆さんはどんな印象を持たれているであろうか。

管理人は断崖絶壁が続く峡谷の自然美に突然現れる巨大な温泉ホテル群に大きな違和感を覚えた。大自然の中に巨大温泉ホテル群が登場するのは道内では珍しいことではないが、その中でも層雲峡は特異な印象がある。西洋人が見れば驚くであろう(実際驚いた)。

団体向けの大型ホテル群の他は民宿に毛の生えた程度の小規模な宿しかなく、果たしてこの場所にどうやってリピーターや滞在客を呼び込むのか予てから注目をしていた。

層雲峡は大雪山系への登山口でもあり、黒岳ロープーウェイがあるが、その反対側に位置し、登山ルートで結ばれている旭岳温泉と比較すると、山岳ムードが薄く、俗化された観光地の印象がある。両者の違いはどこにあるのか?

層雲峡はおもに通過型であるが、旭岳は終点どん詰まりであり、宿泊施設も落ち着いている個人向けの宿が多い。そのため連泊滞在客も結構おり、客単価も高い。それに対し、層雲峡は団体客中心の経由地であり、単価も安く、泊まっても1泊であろう(天人峡温泉を大型化したようなかんじである)。

しかし、層雲峡は観光ベースとしては適した立地条件だ。大雪山系の他にも大雪高原や愛山渓など魅力的な場所を近くに控えている。層雲峡の温泉街自体も落ち着いた雰囲気に改良をすれば個人客がもっとやって来るであろう。

層雲峡の活性には宿泊施設の充実に尽きると思う。旭岳温泉と変わらない湯量を誇るが、山岳ムードに浸れる宿がないのだ。これまでのターゲットが団体客中心であったせいだが、山ガールを呼びたいのであれば、温泉ホテルを山岳リゾート風に改造、小規模な宿はロッジ感覚にするなどの改良が必要であろう。

旭岳はこの数年で宿泊施設の経営交替が続き、俗化はしているが、むしろ「山岳リゾート」としての価値は高まっていると思う。層雲峡はこのままでは埋もれてしまうと思う。

なお、山ガールイベントは、8月26日に2回目の招待イベント「層雲峡ってどんなとこ?」が男女混合で実施されることになっている。

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