*

江差線・木古内―五稜郭間のバス転換により寝台列車は終焉の日を迎えるか

 ’10.04Hokkaido 149 ’10.09Hokkaido(1) 177

2015年度に北海道新幹線が新函館まで開業することに伴って、JR北海道から経営分離される江差線の木古内―五稜郭間(38㌔)がバス転換されると札幌発の寝台特急が廃止される公算が強くなっている。上野へ向かう「北斗星」や「カシオペア」、大阪行きの「トワイライトエクスプレス」などJR北海道は寝台特急を持たない鉄道会社になる可能性が高い。(11/3付 北海道リアルエコノミー

このニュースソース「北海道リアルエコノミー」からだが、なかなかよく書けている記事なので興味のある方は目を通していただきたい。

先日、江差線の木古内―五稜郭間廃止問題がニュースとなった。道はバス転換を打ち出しているが、これについては避けられないと見る。上磯がある北斗市は反対のポーズを取っているものの、実際の鉄道利用者はあまり多くなく、通学利用者もバスや自転車とマチマチである。木古内町は反対の姿勢を示しておらず、こちらは新幹線も止まるのでそれでよしとしているのであろう。沿線から鉄道がなくなる訳ではないので、反対運動も盛り上がらないかもしれない。函館圏の住民にとっては、新函館-函館間の経営分離問題の方が気になるかもしれない。

管理人はあまりニュースにならない木古内-江差間に興味がある。廃止になる可能性が高いが沿線の道路状態はよくなく、あそこに代替バスが走るのであろうか。

ところで、路線廃止の影響による本州直通寝台特急(「北斗星」、「カシオペア」、「トワイライトエクスプレス」)の処遇だが、新幹線との青函トンネル内での軌道問題や本数調整などの在来線並行問題でもともと残すことは難しいと見ていた。これで木古内-五稜郭間が廃止となると寝台列車が生き残る可能性は殆どなくなる(新幹線線路に2種類の軌道を通し並行運転にするという方法はあるが現実的にはきびしい)。

ひとつ疑問なのは貨物列車の扱いである。もし、木古内―五稜郭間の鉄路が絶たれれば北海道と本州を結ぶ貨物輸送はどうなるのか。新幹線線路と同じ線路を走るというのは青函トンネル以外では考えにくい。知内町では貨物ターミナル誘致の話もあるというが、旅客の廃止だけで終わるということも十分考えられる。

 

現在、本州とを結んでいる寝台列車は上記の特急の他に急行「はまなす」(青森-札幌)があり、4本となる。国内を走る寝台列車はこの他に「あけぼの」(上野-青森)、「サンライズ瀬戸・出雲」(東京-高松・出雲市)、「日本海」(大阪-青森)、急行「きたぐに」(大阪-新潟)が残るのみであり、その内の半分が本州と北海道を連絡している。函館まで新幹線が延伸するのは4年後だが、その間にも廃止される寝台列車があると思われ、北海道とを結ぶ夜行列車がなくなれば、”寝台車 終焉の日”を迎えるかもしれない。

先日、札幌からの帰り久しぶりに「北斗星」に乗って帰ろうと思い何度も「みどりの窓口」へ通ったが、平日にも関わらず、B寝台ソロはその週すべて満席であった。上野発なら珍しいことではないが、札幌発では経験がないことであった。そういえば、大阪発の「日本海」に乗ってみたく調べたが、こちらも開放型のB寝台を含め、満席の日が多く、修学旅行生の利用かなと思ったが、お目当ての開放型A寝台(今では貴重で日本海ときたぐににあるのみ)も満席であったので、残り少なくなった寝台列車そのものの人気が高まっているのかもしれない。

寝台利用者は鉄道ファンばかりではなく、時間のあるシニアや子供に思い出を作らせたい家族連れなど幅広い。特に本州と北海道とを結ぶ寝台車は大きな観光資源であり、簡単に廃止することはできないであろう。寝台利用者は航空機利用者よりも旅行日数も長く、落とす金額も大きい。経済効果から考えても早急な廃止には反対である。

 

JRがどう対応するのか注目であるが。管理人の「北斗星100回乗車」もこのところ寸前で足踏みしている。

 - すべての記事一覧, 公共交通(鉄道)