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「弟子屈2daysえこパスポート」を冬期も実施、使い勝手がよいフリーパス商品に期待

teshikaga

弟子屈町では4年前から摩周湖のマイカー乗り入れ規制実験を行っている。代名詞ともいえる霧が酸性化し、シラカバなどの林が立ち枯れ現象を起こしており、環境対策として、パーク&ライド方式による摩周湖行きの代替バスを運行していた。

弟子屈2daysえこパス」はその流れを組んで昨年誕生したもので、今年は夏季が7月16日~10月10日、冬期は来年1月21日から2月19日の期間実施される。おもな中身は、弟子屈町内のJR釧網線(川湯温泉駅~摩周駅)と期間中限定運行される2路線のバス、既存の路線バスが2日間乗降自由となる。また、摩周駅内摩周観光案内所で手荷物を預ってくれるという珍しいサービスもある。

こういったエコパスは各地で実施されているが、実証実験的なものも多く、実際の使い勝手となると「?」であった。弟子屈町の場合、CO2削減という目的もあるが、それ以外に弟子屈観光の利便性を高めるという目的が伺える。

弟子屈には前述の摩周湖をはじめ、屈斜路湖、川湯温泉など町内に観光地が点在しているが、それぞれが独立した印象で、以前はあまり連携が取られておらず、「弟子屈町」としての影は薄かった。町では折角ある観光資源を「オール弟子屈」として売り出そうと集約をはかり、複数あったホームページなどもひとつにした。また、観光協会を民営化し、「㈱ツーリズムてしかが」を立ち上げている。

今回のパスでは、路線バスの便がなかった摩周湖(定期観光バス扱いの「阿寒パノラマコースがあったが廃止され、今は夏季の「ピリカ号」のみ)へは、摩周駅から「摩周湖バス」が運行される。また、これまで公共交通では殆ど行けなかった屈斜路湖へ川湯温泉から硫黄山を経由して、仁伏、砂湯を通り、摩周駅で折り返す路線バスコースが誕生している。川湯温泉に泊まっても、クルマがないと屈斜路湖方面へは行けなかったが利便性が高まっている。

また、JR摩周駅、川湯駅の両駅には足湯が設置されており、釧路方面からは各駅の足湯が体験できる「足湯列車」も運行されている。冬期は運転しないかもしれないが、御馴染みの「SL冬の湿原号」は今年も運行される。

これまで冬の道東観光は流氷体験などのパックツアーが主流であり、個人旅行は不便であった。個人需要を意識した使い勝手がよいフリーパスが増えれば、北海道観光の形態も変わってくるかもしれない。

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