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函館のホテルが高齢者向け「越冬マンスリー宿泊プラン」を販売 受入れ態勢はどうなのか

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札幌や函館などでホテルやコンビニエンスストアを展開するホテルテトラ(函館)は、函館市梁川町のビジネスホテル「アネックスホテルテトラ」(83室)で、地元の高齢者向けに「越冬マンスリー宿泊プラン」を初めて売り出した。 (11/16付 道新

高齢者向けの長期宿泊プランは温泉旅館や老人施設と兼用している宿などでは聞いたことがあるが北海道では初めてだ。冬季の除雪や交通の不便さからお年寄りを解放し、ホテルにとっても観光客が減る冬場の利用増につなげようという狙いだが需要はどうであろうか。

料金は素泊まりで1人1カ月7万2千円。「アネックスホテルテトラ」の宿泊料金を調べてみると、いちばん安い1週間以上の長期連泊プラン(現金決済)で3,200円。楽天やじゃらんなどで素泊まり1泊3,400円である。冬期の函館市内ビジネスホテルは2千円台がザラなので料金的には格安という訳ではない。

高齢者でホテルに長期滞在できる人は富裕層に近いであろうから、ビジネスではなく、ワンクラス上のホテルや温泉旅館、函館以外の場所に行ってもおかしくない。こういったプランは料金ではなく、お年寄りに居心地のよい環境を提供できるかどうかなどの受入れ態勢が重要である。たとえば昼食や夕食の提供、日中の過し方、送り迎え、健康管理など通常のビジネスホテルと違う内容が求められる。

そうなってくるとデイケアやショートスティ施設と変わらなくなってくるが、本気でその層をターゲットにするのであれば当然必要なものである。高齢者向けに限らず、ホテルや旅館の長期滞在が苦戦をしているのは、宿側が利用者に何を提供していいいのか見えて来ず、試行錯誤を繰り返している点が大きい。

受入れメニューの充実も重要だが、求められるものは、何といってもホスピタリティである。心のこもった挨拶、温かいご飯、さりげない気配りなど家庭と同じような対応が高齢者向けのサービスに求めれるのではないか。

ホテルテトラグループの経営理念を読むと、「心のこもったおもてなしでビジネスや観光の役に立つ 建物や設備が古くても、おもてなしをよく笑顔や明るい声、すばやい対応お客様の立場に立った対応で顧客様を満足させる。顧客様ターゲットをビジネス宿泊客に定めてより良い仕事が出来るように役立ちたい」とある。是非、それを高齢者向けにも実現していただきたいと思う。

 

 

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