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北海道パックツアー1泊で30日滞在もOKになる、来年からLCCとの間で競争激化か

kimama 30日間まで延長可能な旅行商品「きまま北海道」(JTBガイアレック)

最近本州発の北海道パックツアー(往復の航空機と1泊分のホテルが付いている募集型企画旅行)で最大延長が30日までOKな商品を見かけるようになった。

延長期間はこの数年で少しずつ延びており、JAL,ANA利用の場合、旅行期間が7日から14日に、さらに最近では28日~30日まで滞在可能となっている。今どき、北海道旅行を1ヶ月する者は少ないであろうが、長期滞在や長めの帰郷などには有難い。特に「お試し移住」などのロングスティの場合、パックツアーが利用しにくく、もう少し期間があればいいのにという声をよく耳にする。

パックツアーは以前と較べると制約は少なくなってきているが、団体航空券の場合、国内線はFIX扱いのみであり、原則便の変更がきかない。また、旅行会社への申込み締め切りが出発の10-11日前というのも不便である(スカイマークは5日前)。以前は7日前であったが、10日前に行っても手配ができないことも何度か経験している。「ダイナミック・パッケージ」であれば、このあたり改善されてもいいような気がするがルールは同じである。

JRを利用するパックツアーの場合、申込みが出発日の前日か当日までOKである。また、乗り遅れても後発の自由席に乗れるという救済処置がある。鉄道の場合、航空機のように大幅に料金は安くはならず、ルールが違うので、単純な比較は出来ないが、もう少し柔軟性を持たせてもいいような気がする。

 

管理人は来年度から格安パックツアーに危機が訪れるのではないかと勘ぐっている。というのは、国内線にもLCC(格安航空会社)が参入する。道内就航便では、ANA系の「ピーチ・アビエーション」が3月から関空-新千歳線を、同じくANA系の「エアアジア・ジャパン」とJAL系の「ジェットスター・ジャパン」が8月から成田-新千歳線の就航を予定している。

これらの会社は普通運賃を1万円程度に設定しているようだが、既に先発のスカイマークが成田-旭川・新千歳線を就航させており、1万2-3千円程度で料金を設定している。

つまり往復2万円程度で東京と北海道が行き来できるようになるのである。ページトップに管理人がたまに使っていた「きまま北海道」のパンフを貼り付けたが、もっとも安いと思われるこれらの商品を利用しても、札幌のいちばん安いホテルを利用して2万7-8千円程度はかかる。LCCの普通運賃で利用しても、パックツアーと変わらないか安いことになるであろう。便変更も可能になると思われるので、パックツアーは明らかに不利である。

これが海外旅行になれば尚更であろう。管理人はLCCの登場により、パックツアー(特に自由旅行型)の存在が危うくなると見ている。JAL,ANAのブランドとしか乗らないという人は別だが、マイレージの利点が少なくなった現在、個人客はスカイマークやエアドゥで十分である。

来年度からパックツアーとLCCとの間で個人旅行者の奪い合いが起きると予想する。旅行会社側は大手航空会社に更なる規制緩和や値引きを求めるかもしれない。しかし、選択肢の増加により、個人旅行市場が伸びる期待もあり、全体的に見れば悪くない話である。

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