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コンサドーレがJ1昇格 3セク型チームの限界と可能性

 コンサドーレが4年ぶりにJ1昇格を決めた。最終戦の札幌ドームは4万人満員となるのだから大したものである。昇格を逃した徳島との違いはサポーターの「熱気」ではないであろうか。地方チームでこれだけ動員できるところはない。ファイターズ同様、北海道をホームに持つ球団は幸せである。来シーズンは期待に応えなくてはならない。

ところで今シーズン、J1を制したのは柏レイソルだが2位のグランパス、3位のガンバともに共通することがある。それは3チーム共、親会社があり、日本リーグ時代からを含めてサポートされている点である。柏は日立、グランパスはトヨタ自動車、ガンバはパナソニックと日本を代表する企業が背後に控えている。

Jが始まった当時、今よりも多くの親会社や大スポンサーを持つチームがあったが、サッカーは広告媒体として弱い点や景気低迷もあり、資本を引きあげたり、出資額を大幅に減らされ、勢力図も様変わりをした。その中で上位3チームの親会社は継続した支援を続けており、その結果が成績に結び付いていると考える。

今期J1から降格するチームは甲府、山形、福岡である。この3チームに共通していることは親会社や大口スポンサーが存在していない点である。スタッフも行政や地元新聞社からの出向など3セク型のチームといえる(山形は株式会社ではなく社団法人)。これらのチームは予算も限られており、ギリギリのところでチーム運営を強いられている。

来シーズンJ1に昇格するのはFC東京とサガン鳥栖、そしてコンサドーレだが、東京の場合は東京ガスからの支援のほか、そうそうたる企業がスポンサードをしており、昨年J2で優勝をした柏と共通点も多い。

それに対して、初昇格の鳥栖は完全な3セク型チームである。札幌で活躍をしたウーゴ・マラドーナやバルデスが在籍していたフューチャーズ時代から興味があったチームだが長い道程でのJ1昇格である。応援したいチームだ。

コンサドーレも3セク型チームと云えよう。東芝は札幌移転後、すぐに撤退し、タニマチであった石屋製菓からのバックアップも以前と比べると大幅に減っている。チーム運営の形態としてはアビスパ福岡に似ている。実力の方も似たり寄ったりといったところであろう。

サッカーの場合、運営予算がそのまま結果として現れる。常に優勝を争えるチーム、優勝はできないが2部に陥落することがないチーム、昇格と降格を繰り返すチームとだいたい3パターンぐらいに分かれると思う。そういう意味では日本のサッカーは欧州や南米のリーグシステムと変わらなくなってきている。

来シーズン、コンサドーレは落ちないことが目標である。今期、J1で4位と大健闘をしたベカルタ仙台は3セク型チームであるが、震災をバネにサポーターの力も加わり、結果を残している。4万人動員できるコンサドーレには強い見方が付いており、力以上のものが発揮できるかもしれない。

最後に北海道にはもう1,2チームプロがほしい。室蘭や函館、旭川あたりにあれば底上げに繋がる。九州の場合、福岡と鳥栖が入れ替わるが、そのほかにもJ1で優勝争いまでをした大分、今期急成長をした北九州と熊本と5チームが近隣エリアに存在するほかJFLにも3チームがある。

北海道と九州を簡単に比較は出来ないが、コンサドーレの存在を脅かすチームが出てくる事がレベルアップと動員力に繋がると思う。実業団チーム招致の話がある函館には期待をしたいところだ。

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