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寿都産ホッケは漁獲高日本一 まだまだありそうな知られていない道内の逸品

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 旅館になっている寿都町の鰊御殿と劇場廃墟

寿都町が地元産ホッケのおいしさを知ってもらおうと、新メニューや加工品のPRに力を入れている。年間7千トンの漁獲があり、沿岸定置網での漁獲量では日本一という地元水産業の主力。一方、産地の知名度では羅臼町などに水をあけられてきており、メニューの浸透による巻き返しを狙っている。(12/11付 朝日新聞北海道版

 寿都町がホッケ漁獲量日本一とは知らなかった。一般には「さかなの城下町」として知られる羅臼町を想像するが、意外や意外である。メロンにしても夕張ではなく共和町、シシャモは鵡川ではなく広尾町、イカも種類によっては函館ではなく小樽が日本一と、実際は異なるケースが多い。PR上手で先にブランド化したものが勝ちである。

この寿都という町、地味ながら味わいのあるところだ。かつては鰊漁で栄え、魚を運ぶために黒松内から寿都鉄道も敷かれていたが現在では長閑な漁師町だ。

寿都はアクセスが悪い。

路線バスだと岩内か黒松内から一日数本出ているが、その岩内と黒松内まで行くのが難儀だ。秘境感がある町である。

20年前に訪問した際には、旧道沿いに「寿都劇場」と壁に書かれた映画館(劇場)を発見した。完全な廃墟であったが、ニシンの千石場所で栄えた頃は大いに賑わったのであろう。寿都はニシン漁に関する遺構が今でも点在しており、寿都湾の東側の歌棄周辺には「鰊御殿」という名の旅館がある。明治初期に当時の最高級の商家として4年の歳月をかけて建築したもので、釘は1本も使われていない。見学だけではなく、宿泊もできる。あまりPRしていないが料金も手頃である。

ところでご当地メニューの「寿都ホッケめし」だが、いかにもヒロ中田氏らしいものだ。 管理人は、ホッケのような魚は野菜や肉、乳製品とは異なり、かば焼きではなく、そのまま新鮮なものを食べたいと思う。鮮度が命のホッケ刺しが日本一旨い町・寿都・・・ そうしたシンプルさでPRした方が、ホッケの開きしか知らない道外には魅力的に映ると思うが。

B級グルメには食傷気味であるし、特に鮮魚系を利用する場合は素材の旨みを壊さないことが重要であると思う。

寿都のホッケのようにまだまだ知られていない逸品は各地にあるのではないか。ホッケは今では高級感が高いが、昔は雑魚扱いであったと聞く。このあたり、地元では気付かず、眠っていた地域資産と云えよう。

 

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