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北海道バスが参入して1年 激戦が続く札幌-函館の都市間バス

hokkaido bus  waribiki

札幌-函館の都市間バスの競争が激しさを増している。昨春に参入した北海道バス(札幌)は座席間隔の広い車両を導入、停留所も計4ヵ所増やし顧客の獲得を狙う。一方、同区間を共同運行する北海道中央バス(小樽)など3社は、函館バス(函館)の函館-松前(渡島管内)の路線バスに安く乗り継げるようにし、花見客などを取り込む。( 4/21付 道新)

札幌-函館間の都市間バスは、北海道中央バス、北都交通、道南バスが共同で運行する「高速はこだて号」が独占していたが、昨年3月から北海道バスが3社より安い運賃の「函館特急ニュースター号」の運行を開始した。

これまで道内の都市間バスは中央バスを中心に結束し、競合がない形で運行されており、無風状態の市場であった。ところが、貸切バス業界で勢力を急拡大している大阪バスグループが外部から殴りこむような形で新規参入をした(その時のブログはこちら)。

北海道バスは全国に貸切バスネットワークを構築する大阪バス傘下にある会社だが、現名称は2010年からなので道内では殆ど認知されておらず、共同運行3社に比べ、 知名度がない北海道バスは利用が伸び悩んだ。乗り場が少なく、停留所の場所もわかりずらいなど後発ならではの問題もあったが、既存の「はこだて号」より数百円安いだけでは利用者はシフトをしなかった。

今年4月から北海道バスではそれまでの4列シートから半分の車両を3列シートに変え、6月にかけては函館市内に3ヵ所、北広島市内に1ヵ所、停留所を増設するなど巻き返しを図る。

これに対し3社は函館バスと協力して、函館乗り継ぎの札幌-知内を片道5,020円で1日6往復、札幌-松前を6,100円で3往復運行するなど通常運賃よりも安い割引乗車券を発売するなど対抗策にも打って出ている。これはいわば既存の乗合バス事業者が団結した北海道バス潰しである。

既存3社が危機感を持っている証拠でもあるが、大阪バス本体でも本格的に高速バス事業への参加を始めた。大阪-名古屋、東大阪-京都の路線を開設したほか、6月からは大阪-東京線を運行するなど貸切以外にも進出をしている。

同社は全国にバス会社網を持つので、今後、北海道、大阪以外でも高速バス事業に参入する可能性がある。高速バスを全国で展開することが可能な会社なので、札幌-函館の都市間バスは水際の攻防といったところであろう。

道内の都市間バスはこれまでツアー高速バスの侵略を殆ど受けずにここまで来た。何社かツアーバスへの参入はあったが、いつの間にか消えており、乗合路線バス会社の天下で続いた。しかし、昨年からの北海道バスの参入は、無風状態の市場も小さな穴をあ開けてしまった。

これが大きな穴にならないように防御しているところだが、今後、北海道バスの知名度が増し、大阪バスグループ間で高速都市間バスのノウハウが構築されれば中央バスを中心とした既存の路線も侮れない存在になるであろう。

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