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東京函館バス&フェリー往復 湯の川格安パックを発売 路線バス事業者に求められる企画力

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ツアー高速バスの大事故により、高速バス全体の需要が心配されているが、根強い人気を保っているのが高速バスと長距離フェリーなどがセットになった企画乗車券である。特に首都圏方面と北海道を連絡する商品はかなり以前からあり、定番と化している。

たとえば、東京から大洗港までは高速バスと路線バス、苫小牧港までは商船三井フェリーの「さんふらわ」を利用し、苫小牧からは札幌・小樽・旭川・富良野などへ都市間バスを乗り継ぐ、フェリー&高速バスの企画きっぷは発売されて10年近くが経過する。

この他にも弘南バスと津軽海峡フェリーを利用する「東京・函館きっぷ」がある。上野-青森フェリーターミナル間は夜行の「パンダ号」(4列シート)を利用し、フェリーに乗り換えるが、ダイヤは下り上野発が20:30で函館港着13:40、上りは函館港発17:30で上野着が8:45。かなりの所要時間だが、料金は片道6,500円(繁忙期7,000円)と格安な設定だ。

また、ツアー高速バスの「ウィラートラベル」でもTDR-函館間にバス&フェリーコース(4列シート)を設定しているが、こちらは片道7,100円から11,800円なので、路線高速バスの弘南バス利用の方が安い設定となっている。路線高速バスとツアーバスはし烈な競争を繰り広げているが、競合路線では料金が逆転するケースもかなりある。

ウィラーなどのツアーバスでは、ホテルやレンタカーをセットにしたパック商品も発売しているが、弘南バスでも「東京-函館きっぷ」を利用した湯の川温泉2泊滞在のパックを6月1日から発売することになった。

宿泊は「湯の川観光ホテル祥苑」で2泊4食付23,600円(2.3名同一料金)。伊東園グループのホテルなので夜は食べ放題・飲み放題のバイキング形式である。車中2泊計4泊という長旅になるが、フェリーターミナルから宿への送迎もあり、夜行バスに抵抗がなく、時間に余裕がある方にはよい商品かもしれない。

近いうちにツアーバスと路線高速バスは同じカテゴリーになるが、旅行商品をつくる企画力では旅行会社であるツアーバスの方が優れていると言わざるを得ない。今後、路線バス事業者には、乗合バスサービスだけではなく、それを活用・応用した企画力が求められるようになるであろう。

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