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ナッチャンが期間限定で復活 シルバーフェリーの新造船など競い合う青森発のフェリー

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津軽海峡フェリーが今年も夏季限定で青森-函館間に高速船「ナッチャンWorld」を復活させることになった。就航期間は8月1日から18日までで1往復のみ。ダイヤは函館発が16時25分で青森着が19時10分、青森発が12時15分で函館着が15時。所要時間は2時間45分。また、シルバーフェリーが八戸-苫小牧間に個人客を意識した新造船を就航させるなど青森発のフェリーの行方が面白い。

「ナッチャンWorld」は2008年5月に青函航路に就航したが、燃料費高騰と東日本フェリー(現・津軽海峡フェリー)のリストラのため、同年の11月1日から運休をしていた。2009年からは毎年夏季の繁忙期のみに復活、また、昨年の大震災の際は、自衛隊や道の要請を受け、災害援助派遣の輸送におけるチャーター等で運航をしている。

夏季の就航期間は毎年短くなっており、今年は僅か18日のみである。「ナッチャン」航行には高いコストがかかるようで繁忙期の乗船率が高い時しか採算が取れないと云う。どうしてリストラ中であった会社がこんな船を作ってしまったのだろうかと疑問に思うが、姉妹船の「ナッチャンRera」と併せて、未だに函館&青森港に係留されている。

「ナッチャン」をもう少し長い期間運航できないであろうか?現在、東北観光が停滞しており、とりわけ比較的地震の被害が少なかった山形、秋田、青森が煽りを喰っている。高速フェリーを活用した青森・道南のパックツアーへの組み込み、さらに新幹線の函館延伸に合わせた利用などチャーターを含めて再生の余地はあるかと思う。

津軽海峡フェリー一社で維持をするのが困難であれば、青森県や道、観光団体の力を借りるという手もある。活路がありそうなだけにに勿体ないと思う。

 

青森県内から就航しているフェリーとしてはもうひとつ、八戸-苫小牧間のシルバーフェリーがある。同区間を一日4往復、約8時間かけて結んでいる。これまでどちらかというとトラック・貨物が中心でクルーズ感覚のフェリーではなかったが、4月から就航をした新造船「シルバープリンセス」はこれまでのイメージを一新させている。

2等船室といえばカーペット敷きの大部屋を連想させ実質本位であったが、その客室が大きく変わった。2等船室にも机とベッドを備えた一人用個室を投入、また、女性専用室も設けている。この他、キッズルームやペット室など一般個人客を意識したフェリーとなっている。

このあたり、津軽海峡フェリーの「ブルードルフィン」を意識してのことであろう。既存のフェリーを改装したブルードルフィンはフェリー界初のドッグバルコニーを新設、客室には短時間の航海にも関わらず、ジャグジー付きのスイートを作るなど話題を提供した。ドッグ対応は好評でその後、別の2隻にも専用ルームを設置している。

津軽海峡フェリーとシルバーフェリー、それぞれ競い合っているが、今夏、マイカー&フェリーを利用して北海道や道内から本州旅行を計画されている方々、長距離フェリーもよいが、青函航路や八戸-苫小牧の中短距離の利用はいかがであろうか?

高速道路を走る距離は長いが、東北道などを走るので東北観光が出来る。地域支援にも繫がるので夏のプラン候補に加えていただきたいと思う。

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