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連絡船「羊蹄丸」の『青函ワールド』が「八甲田丸」で復活 超シュールなジオラマは見もの

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旧青函連絡船・羊蹄丸内に展示されていたジオラマ「青函ワールド」が28日、羊蹄丸が係留されている愛媛県新居浜市から青森市柳川1丁目のメモリアルシップ八甲田丸に到着した。 「青函ワールド」は、昭和30年代の青森駅周辺を再現したジオラマで、羊蹄丸が東京・お台場の「船の科学館」で展示されていた1996年に、約6億5千万円をかけ制作された。(6/29付 朝日新聞青森版

お台場の「船の科学館」で展示されていた「青函ワールド」が故郷へ里帰りすることになった。

この「青函ワールド」、いろいろな意味で凄い展示物である。管理人は5年前に訪れたが、青森駅前の「朝市」と「青森駅待合室」が恐ろしいほどシュールに描かれている。人形の写真を見ていただけるとおわかりかと思うが、リアルさを通り越えて不気味である。

状況設定もシュールで確か昭和30年12月15日の早朝。登場人物も担ぎ屋のおばさんやクレームを付けるチンピラ、カレーを残す酔った売れない芸人などこの状況設定は誰が考えたのかと思う。洞爺丸事故の翌年が舞台であり、その辺りも計算されているのかもしれないが生々しいジオラマであった。

このジオラマ制作には約6億5千万円かかっているというが見る価値のあるものであった。スペースは700㎡もあり、見応え十分であったが、一部のマニア間では人気であったものの見学客は少なかったようだ(羊蹄丸は東京観光の穴場スポットであったと思う)。

台場「船の科学館」の閉館にともない、「羊蹄丸」とともに愛媛県の新居浜へと回航され、そこでの一般公開後に解体、破棄される予定だったが、保存を望む有志の署名活動などにより、青森市がその一部を引き受けることとなった。

来月から青森桟橋にある「八甲田丸」で「青函ワールド」で使われた人形や展示資料が公開される。展示できるのは一部であると思うが、出来ればすべて再現していただきたいと思う。

「八甲田丸」は函館の「摩周丸」と比較して印象が地味である。青森のベイエリアは新幹線の延伸に合わせて「ねぶたの家・ワラッセ」などいくつか新しい施設が出来たが、正直、どの施設もインパクトが弱いような気がする。

この「青函ワールド」がすべて見れれば新しいウリになりそうだが、そのシュールさゆえ賛否両論が起きそうである。お台場だから展示できたのであって同じものを青森でやればクレームがきそうな内容である。「八甲田丸」では無難なものだけではなく、生々しいフィギュアも飾っていただきたいと思うがお手並み拝見だ。

「青函ワールド」ジオラマ画像集はこちら

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