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「道の駅」が地域を壊す? 公共観光施設と地域との関わり方

最近ブログの更新が滞っている。労力がかからず一日に複数の話題を提供できるtwitterやFaceBookを利用しがちになっており、いざPCの前に座ると書きたいテーマはいくつかあるが何を取上げていいのか迷ってしまっている。そんな訳でタイムリーな話題ではなく、今日は以前から気になっていたことを書きたいと思う。

いきなりだが最近、ドライブインというものを見なくなった。幹線国道沿いに大駐車場や飲食施設を兼ね備えた飲食施設だが、北海道では温浴施設付のものも多かったと聞く。今でも虎杖浜や別海などに温泉付のものがあり、お世話になったことがある。国道5号線の長万部にはカニめしなどで有名なドライブインが並ぶが、観光バスご用達であり、全体的には激減しており、廃墟マニアのメッカともなっている。

その理由は言うまでもなく、高速道路網の発達であり、煽りを喰った一般道のドライブインは次々に廃業、その多くがコンビニなどになり、代替施設化している。高速道路の延伸はドライブインを廃業に追い込んでいるが、ロードサイドで営業をしていた地域商圏全体もが喰われようとしている。さらに一般道でコンビニの増加と共に気になるのが「道の駅」の存在である。

道の駅」は全国で996ヶ所あり、北海道には114ヶ所が存在する。ドライブインと違い24時間営業で、地域の情報発信の場になっている。その役割は大きいが、道の駅では飲食だけではなく、地域の特産品や土産物まで扱う。地域によって異なるが、道の駅が民間に打撃を与えているケースはけっこうある。コンビニは民間なので仕方ないが、公共の「道の駅」がドライブインだけではなく、地域の商店を衰退に追い込んでいるとしたら問題である。最近では「道の駅」が高速道路の発達により衰退しているケースも増えてきたが。

「道の駅」は功罪で言えば、功の部分の方が大きいと思うが、公共の温泉や宿はどうであろうか。

これまで全国かなりの数の温泉地をまわっているが、日帰り温泉施設が出来たことにより、宿泊施設の売上げが減った話は結構聞いている。旅館の立ち寄り湯の客は、料金が安く、飲食や休憩所まで提供される公共温泉施設に流れ、宿泊客は減少する。さらに温泉給湯なども公共施設に優先され、民間は何の得もしないというものだ。

さらに公共の宿泊施設となるとさらに問題が起こる。まず、建物が立派で、その地域でいちばん豪華な宿という例は多い(特に宿が少ない町など)。また、宿泊料金もその地域の中では格安に提供するなど結果的には完全な民間潰しになっているケースもある。特に公共の宿ブームが終わった後、採算が取れない施設を民間委託するケースが増えたが、民営化の弊害が地域の宿の経営を圧迫している。

 

管理人は観光課や地域活性に関わっている部署の仕事は世界に誇れるものであると思っている。なぜならお役所がここまでやる国は世界的に見ても日本だけだからである。しかし、行き過ぎた箱ものは弊害も生む。特に地域住民(民間)と利害がバッティングするものに関しては慎重になる必要がある。

過疎地の「道の駅」、温浴施設やまともな宿泊施設がない町にこれらのものを作ることはいいと思うが、今はそういうことも出来ない時代である。行政は黒子に徹し、民間のサポートに徹するべきであろう。

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