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札幌市内の超老舗ホテルに泊まる、値下げが顧客獲得につながらないのでは

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昨日のブログで札幌アスペンホテルについて書いたが、その前に札幌市内では超老舗の札幌Gホテル、函館では駅前にある元は航空会社系で今は外資となったLホテルに泊まった。共に滞在時間が短く、雪に影響されず、駅から近いという利便性で選択をしており、割り切って宿泊していたが気付いたことをいくつか書かせて貰う。

まず、札幌Gホテルだが、今回、朝食付きで6千円という破格値であった。1月閑散期の日曜日というのを差し引いてもこの値段は安い。通された部屋は本館のスタンダードシングルルームであったが20平米以上の広さがあり、これまでも何度か泊まっているタイプで、古いながらも落ち着く部屋だ。

実はこのホテルに泊まるのは数年ぶりである。以前、泊まった時は経営が新会社となり、合理化と利益至上主義に走ったのか、老舗のよさが失われかけていてガッカリしたが、それからだいぶ時間は経っても、元の親会社の膨大な負債や客離れもあり、あまり変わっていなかった。

Gホテルは現在、客室のリニューアル・高級化工事が進めている。単価を上げたいのであろうが、客室グレードは現在、ビジネスホテルも遜色がないレベルまでシティホテルに接近しており、客室で優位性を保つのは難しいかもしれない。勿論、富裕層向けと称する豪華ルームもあるが、それほど需要があるものとは思えない。

もともとGホテルは同じ経営のPホテルと較べて、サービスは良いとは言えず、中心街にある便利なホテルという印象であった。そのPホテルも昨年、久しぶりに泊まった時は雰囲気が変わり、かつての魅力を失っていた。Gホテルは今回もフロントの対応など事務的であり、札幌駅と地下道でつながったことで駅前ホテルのような位置付けになってしまった。

それにしても6千円という料金設定はいかがであろうか。デフレのご時世、安さにはマヒして来ており、ホテル側も空けているよりは埋めてしまった方がよいのであろうが、老舗ホテルに泊まるという有難みを感じなくなる。以前は一流ホテルが安い値段で出ていると、その浮いた分で館内の飲食に使ったりしていたが、安さが日常化してくるとビジネスホテルと変わらない使い方となり、宿泊以外でお金を使わないようになってしまうのではないか。

また、朝食会場は駅前通りに面する「Node43」だが、いつも行列しており、客室数から考えても小さ過ぎないであろうか。和食堂もあるが、同規模の京王プラザなどと比較するとちょっと寂しいかんじがする。以前の「ライラック」が懐かしい。

市内のオークラなどは朝食別でシングル7-8千円以下に落とすことはないが、この辺りが老舗&シティホテルの面目を保つギリギリのラインではないであろうか(JRタワーは1万円以下には下げない)。その分を飲食の質やサービスの向上にまわしていただきたいと思う。昨日、ブログで紹介したアスペンホテルはやや高めの料金設定だが、僅か千円や2千円の違いであればホスピタリティの高い方に付いてくる顧客も多いのではないか。一度、失ったブランドを取り戻すのは至難である。

客室料金でいえば、札幌特有の季節、曜日による極端な料金の差、観光や学会で混み合う週末などを安くして平均化していただきたいと思う。需要と供給がアンバランス過ぎる。バランスを取れるような環境にすることが北海道観光の大きな宿題であるが。

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