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酸ヶ湯温泉・国内最深積雪への違和感

ibukiyama 間近を走る新幹線から想像出来ないが世界最深積雪記録がある伊吹山

青森県の酸ヶ湯が国内最深積雪を記録したということで先週からマスコミはこの話題で持ちきりである。数年前の豪雪の年は新潟県の津南町がやたらクローズアップされたが今回は酸ヶ湯、最近のメディアはひとつが取上げれば他社も追随する形でニュースソースに独自性がないなとつくづく思ってしまう。もう少しアメダスと睨めっこでもして新たな場所を探せないものか。

今回の国内最深積雪記録だがそのアメダスのおかげといってよいであろう。無人のアメダスが誕生する前、積雪量は気象台や観測所など人がいる場所で測られていた。ところが20年ほど前からアメダス観測網が普及し、観測地点は飛躍的に増えたため、積雪量に限らず雨量や風、温度などの新記録が以前より出易くなっている。特に積雪の場合、記録的な大雪に見舞われているような気がするが、山間部での観測点が増えただけであり、実際は北海道や東北の一部を除けば平年並みか西日本ではむしろ少ないぐらいである。

積雪は人が多く住む場所での計測に意味があり、山の中では4メートルも5メートルも同じ気がする。マスコミだけが騒いでいるのではないか。

かつて大雪の年、国内有数の豪雪地帯である新潟県入広瀬村の大原スキー場に行ったが、集落の積雪は有に5メートルを超え、ゲレンデには6mもの積雪があり恐怖を感じた。現地へ向かう只見線は巨大な雪の壁で景色が全く見えず、今の酸ヶ湯より遥かに多い印象であった。

この最深積雪量だが上には上がいる。国内最深雪は1927年滋賀県の伊吹山で観測された1182センチであるが気象庁非公認の参考記録のようである。伊吹山には測候所があったらしいがどうやって測ったのであろうか。実は4年前の拙ブログ「世界最深積雪記録がある関西名門のスキー場、伊吹山閉鎖に思うこと」でこの件に触れているが、慢性的な雪不足によりスキー場が廃止になった場所である。東海道新幹線から見上げることが出来る山であり、俄かに信じがたいが、この記録は世界一に認定されている。

また、国鉄が計測した記録では1945年に飯山線の森宮野原駅の785センチが最高記録である。只見線が誕生する前は国内有数の豪雪路線であったがそれにしても凄い量だ。今年も雪は多いようだが、隣接する津南や野沢温泉のアメダスから推測すると3メートル程度と思われる。

むしろ今年は都市部の積雪量が異常であると思う。札幌市や函館市、弘前市、秋田市など昨年暮から絶え間なく降り続いている。札幌市内の雪山を見て、これまで見た中でもトップクラスであったが、このことは道内以外ではあまり報道されていない。今週が積雪量のピークであると思うがまだまだ安心できそうもない。

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