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最後のマンモスキャバレー「札幌クラブハイツ」が閉店・国内唯一として残してほしかった


映画会社の東宝(東京都千代田区)は26日の取締役会で、札幌市中央区南5西3の商業ビル「東宝公楽会館」を今年5月以降に解体して再開発することを決めた。新ビルは15年春に完成予定で、ボウリング場やゲームセンターなど娯楽施設「ラウンドワン」などが入居する。大型キャバレー「札幌クラブハイツ」も71年9月から営業していたが、28日に閉店する。(2/27付 毎日新聞

今朝の朝日新聞全国版にも「札幌クラブハイツ」閉店のニュースを取上げている。「昭和、男のロマン 消え行く巨大キャバレー」という記事だが、店が残っていたこと自体が奇跡的かもしれない。かつて札幌には今はメルキュールホテルがある土地にキャバレー「エンペラー」があった。ハイツよりも2倍近い800人以上の客を収容できる国内最大級のキャバレーであったが、管理人はエンペラーとはいろいろ縁があり、何度か訪れたことがある。

拙ブログでも紹介させていただいたが、そのエンペラーも2006年に閉店し、札幌クラブハイツが最後のキャバレーの灯を守って来た。しかし、近年は来客が100人を下回る日もあり、老朽化したビルからの移転も模索していたが物件が見つからず断念したという。

クラブハイツの親会社は東宝・テアトル系あり、新宿・歌舞伎町にも「クラブハイツ」があったがこちらも再開発により、3,4年前に店を閉じている。管理人は札幌クラブハイツには行かず仕舞いで終わってしまったが、エンペラーよりもホステスさんが若いと聞いたことがある。 質はわからないが、芸能人のショーなどはランクが落ち、同じような料金なら馴染みがあるエンペラーへ行った。というよりも管理人にとってキャバレーは社会見学的な楽しみでたまに行く程度であったので札幌クラブハイツまでは手がまわらなかったのが実情である。今思えば勿体なく、ハイツ以外にも北海道へ来はじめた頃はパークホテルの傍(キリンビール園の場所?)にもキャバレーがあったと記憶している。

管理人の世代はキャバレーを知らない世代であるが、たまたま大学入学のお祝いで知合いがキャバレーに案内してくれた。赤坂にあった「ミカド」という有名な店だが、知合いはそこでピアノを弾いていた。店が閉店になる2,3ヶ月前だと思うが大人の社交場であった。 当時、赤坂にはキャバレー以外にも高級ナイトクラブが残っており、火事で焼けたホテルニュージャパンの横にはデビ夫人がいた「ニューラテンクォーター」や「コパカバーナ」などの名店があったと記憶している。

ミカドはエンペラーやハイツよりも高級なナイトクラブ的な店だったと思うが、キャバレーに行ったのはミカドとエンペラーのみ。昭和最後の輝きにギリギリ駆け込むように先輩たちと同じ体験が出来たのは貴重である。

もうこういうスタイルの店は出来ないのであろうか。昭和の遺物といってしまえばそれまでだが、グループでも、一人でも、女性を連れても楽しみことができ、従業員にあまり気遣うこともなく楽しませてくれる場所だ。いろいろな意味で余裕があったからこそキャバレー文化は成立したと思うが、昔は授業料を払って、遊ばせてくれる「夜の大人の学校」であったであろう。

札幌クラブハイツ跡が「ラウンドワン」とは時代をあらわしている。オンリーワンとして残す価値は十分あったと思うが残念。

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