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自己破産したラーメン「むつみ屋」余話

帝国データバンク横浜支店は1日、有名ラーメン店「むつみ屋」を経営する「ハートランド」(川崎市宮前区)が同日付で東京地裁に自己破産を申請したと発表した。負債総額は約15億3千万円に上る。(11/2付 産経ニュース

全国に百数十店舗を展開していた「らーめん むつみ屋」が倒産した。管理人は東京駅八重洲の地下街をよく利用するので「ラーメンストリート」にある「むつみ屋」の前を通っていたが、6月から店を閉めていた。開業(2004年頃?)から暫くの頃は大変な行列であったが、次第に人は少なくなっていた。それでも好立地のせいかそこそこは入っていたが、その間、本体の方が危うくなっていたようだ。

このむつみ屋には思い出がある。1997年だと思うが、月形町にある本店(第一号店)を訪ねた時のことだ。管理人はラーメン派ではなく、蕎麦派なので北海道でもあまりラーメンは食べないが、月形の温泉に立ち寄った際、他に飲食店がなかったので温泉敷地内にある店へふらりと入った。お客さんはあまりいなかった記憶があるが、そこではラーメンとアイスコーヒーを頼んだと思う。ラーメンは美味しく、ラーメン屋にしては珍しく京極かどこから水を使ったコーヒーと牧場ソフトクリームのようなものがあった。

新しい形態のようなラーメン屋に見え、とてもアイデアが斬新に思えたので褒めたところ奥からオーナーらしき人物が出てきて名刺を差し出してきた。こちらが首都圏から来たことを知ると、どうしても東京近郊に出店をしたく、ラーメンビジネスに興味がないかどうか尋ねてきた。FC展開ではなく、もっと小額ですべてノウハウを提供するようなことを言われたが、帰京した後、むつみ屋からは麺やアイスコーヒーなど段ボール一杯で送られてきた。

ちょうどその頃は11年間、勤めた会社をそろそろ辞めようかと思っていた時期であった。直観的にむつみ屋は当たる気がしたが、管理人が住む鎌倉では条件面で厳しく、もっと土地の安いところではないと成り立たない。当時は副業として考えていたが、人を使うとなると大変であり、規模が大きすぎる話であったので結局、途中でむつみ屋道外1号店は立ち消えた。

オーナーは川崎市(溝の口)で出店を考えていると話していたが、どうもそれが今回倒産をしたFC展開などを行っていた「ハートランド」のようである。むつみ屋はあっという間に人気店となり、札幌市内にもいくつかでき、入ってみたが月形の店とは異なり、あまり美味しくなく、対応もよくなかった。当時から地元の評判は芳しくなかったが、あっという間に13都道府県に150店舗近くまで拡大。最盛期の年商は120億円に達した。

今、思えばオーナーは月形の店が出来てから数ヶ月しか経っていない時に管理人と会った訳だが、その頃からチェーン展開を考えていたということは根っからのビジネスマンであったからであろう。かなり押しが強い方であったが、ラーメンブームの負の面を見た気がする。

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