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観光パンフの機能も兼ね揃えた写真投稿参加型マガジンの「フォトグラ・くしろ」

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「絵になる釧路」を一般市民の写真で紹介する写真投稿マガジン「フォトグラ・くしろ」第2号(A4判・27ページ)が10日、発行された。創刊号が好評で増刷されたため、今回は最初から6000部を印刷。市内ホテルや空港、観光施設など50カ所で配布している。また、14~16日には道立釧路芸術館フリーアートルームで、初めての写真展「釧路写真物語」を開く。(3/13付 釧路新聞

「フォトグラ・くしろ」は昨年11月に第1号が発行されたが、人気を呼び初版3500部が半月で底をつき、急遽2千部が増刷された。内容は釧路エリアの自然や風景、人々の生活光景などを写真集なみの高画質画像で紹介していくもので、紹介される写真は一般からの公募となっている。写真専門誌のように詳細な撮影データが掲載されいるが、あわせて撮影場所とポイントなども紹介されている。

写真集と観光ガイドが合体したような参加型のマガジンになっており、これまで見たことがないタイプのフリーペーパーである。編集発行しているのは、釧路市内にある印刷製版会社の藤プリントであるが、地域密着型のプリントサービス事業確立のために助成を受けて発行している。

道東・釧路の自然や風景などを撮る写真愛好家は多く、全国から集まってくるが、アマチュア・カメラマンの多くは自らのブログやフェースブックなどで作品を紹介する程度で、常に動き続けるSNSなどのメディアに次々と流され、埋没しているのが現状であった。一見、時代に逆行しているように見える紙メディアの活用であるが、印刷物として形に残る上、地域の情報発信にも繋がり、相乗効果が期待できるものといえよう。

釧路市は長期滞在に力を入れており、今では道内一の滞在客が訪れているいることは何度も紹介しているが、長期滞在を推進するに当たり、写真は、重要なキーワードであると管理人は考えている。滞在者の多くはシニア層であるが、滞在中の過ごし方(趣味)は異なってもカメラ(写真)は必需品である。写真趣味がなくても、野鳥や動物、湿原、夕陽、鉄道、人々の生活など滞在者はブログなどに残しているので発表の機会があれば喜ばれるであろう。もともと写真はカルチャーセンターで最も人気のあるプログラムで、自らの作品を発表したい人たちの数はもの凄い数に上る。

「フォトグラ・くしろ」の意義は、美しい写真を通しての地域観光プロモーションと長期滞在や写真愛好をはじめとする滞在客の集客もあるが、釧路市民に投稿参加してもらうことで、普段見過ごしがちである地元の魅力を再認識してもられる効果もあるであろう。さらに、このプロジェクトが地域密着型のプリントサービス事業確立のためとあるが、新たな産業育成と雇用促進にも繋がることを忘れてはならない。

実は2009年、長期滞在事業を開始したばかりの釧路市と長期滞在ビジネス研究会から、管理人は依頼を受け、「くしろイメージング・ツーリズム」という滞在型観光のテーマを資料提案している。イメージングとは写真よりももう少し広義な解釈で、脳裡に残るような印象・思い出といった意味だが、滞在者向けの撮影ツアーやフォトコンテスト、駅や地元観光施設などでの写真展示、専用ホームページや冊子の作成などを提案させていただいた。”フォトジェニックな街・くしろで暮らす”というコンセプトであったが、今回の「フォトグラ・くしろ」はかなりそれに近いイメージかなと思う。

手前味噌になるかもしれないが、時代の潮流は掴んでいるかと思う。急激ではないが、ジワジワとくるようなものを考えており、管理人の目的・趣旨はあくまでも北海道観光の質的変換と、これまで観光集客で恵まれなかった地域への応援である。

「フォトグラ・くしろ」は非常によくできている冊子なので機会あればご覧いただければと思う。

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