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釧路空港を東北海道空港へ、新幹線新駅の呼称問題と比較してみる

釧路空港の愛称として親しまれている「たんちょう釧路空港」を「東北海道空港」などに改める案が、釧路管内の自治体や経済団体の間で浮上している。道内観光客の多いアジア地域では「釧路」の知名度が低い一方、「北海道」ブランドが浸透しているためで、釧路市などは近く、変更した場合の効果や費用、今後の進め方などの検討に入る。 (6/10付 道新

 

もし、これを実現すれば愚行といってよいであろう。釧路の関係者は目先の現象に囚われて、何もわかっていないのではないか!!

まず、釧路の知名度が函館や旭川と較べて低いというが、これは釧路のまわりに阿寒や知床など超A級の観光地があり、埋没してしまうという考え方も出来る。しかしながら、空港の名称と観光地は別ものであり、売り方次第である。たとえば、釧路湿原や釧網線の「ノロッコ号」には多くのアジア系観光客が訪れているが、ここでは「KUSHIRO」が前面に出ており、知名度が低いというのは、プロモーションや海外エージェントなど別のところに原因がありそうである。

道東にはこの他、女満別空港と中標津空港、また、帯広空港や紋別空港も大きな括りでいえば、東北海道エリアである。管理人は女満別や中標津といった呼び名が大好きだが、いかにも北海道らしい地名であり、出かける前から旅ごころをくすぐる名前といってよいであろう。同じことは、釧路にも当て嵌まり、釧路の知名度は国内では高いはずだが、海外では少ないという。それは、釧路市内に宿泊する外国人が少ないことも影響しているのではないか。合併により、阿寒湖も釧路市になったが、その場合、ツアーなどでは阿寒が前面に出てしまう。この辺りは、売り出すが側の工夫で釧路を前面に出すことは可能ではないであろうか。

そもそも「東北海道」なる呼び方がどれほど浸透しているのかご存知であろうか?道東の観光関係者は、この「東北海道」という言い方を好んで使うが、道外ではまったく認知されていない。道東という言い方でさえも通じるのは道内だけと思った方がよいであろう。平成の市町村合併により、実態のない胡散臭い名称の町が増えたが、それと同じレベルである。たとえば、長崎空港が西九州空港に変わればリアリティがなくなり、「東北海道空港」では「東浦和駅」のようなピンとこないものとなる。もっと誇りと自信を持って、「釧路」を押し通してもらいたいと思う。これは釧路人の気質かもしれないが、自己評価が得意ではないような気がする。郷土愛の強い隣の十勝とは正反対で、自己主張が弱く、やや刹那的、人がよくて好感が持てるのだが、マイナスに作用することもある。このエリアの既存の空港は、これまでの地元に根付いた名前を使い、それぞれ切磋琢磨、連携し、相互で知名度を上げられるようなシステムづくりが重要ではないか。

名称問題といえば、新幹線新駅である。今日にも「新函館北斗」で決定するようだが、開いた口が塞がらない。多くの人が呆れているであろうが、道と地元、JRには利用者本位といった意識はないようである。損をするのは彼らだが、釧路の案件と共通するのは、大局を見ていない点である。「木を見て、森を見ず」ではないが、偏狭な自分たちのルールの中でことを動かしている。この新幹線駅名だが、管理人は呼称から「北斗」だけではなく、「函館」も外して、「南北海道」や「北海道口」でもいいかなと思っている。

曖昧な印象の「東北海道空港」に反対してどうしてと思われるかもしれないが、東北海道は複数ある空港の中での営業施策だが、かえっと焦点がぼやけてしまう。それに対し、新幹線は一本であり、終点である。10年以上はこの駅が北海道の玄関口になる訳で、函館や北斗という狭い括りではなく、地域エゴを捨て、南北海道、北海道というオール北海道のイメージで出来ればいいと思い考えた。実態がないという意見もあるであろうが、北の大地の想像を駆り立てるようなネーミングもありではないか。函館市からも猛反発を喰らうであろうが、新幹線をひとつの北海道として盛り上げるという視点でこんなことを書かせてもらった。

新幹線駅名の話は、管理人の戯言だが、「東北海道空港」だけは地元に撤回を勧告したい。

追記★正式に新函館北斗で決定。さらに青森側の奥津軽もどんでん返しで「奥津軽いまべつ」になった。9文字同士でやって下さい。

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