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ラビスタ函館の人気はホンモノか

函館市豊川町のホテル、ラビスタ函館ベイ(鈴木厚志総支配人)の宿泊客が22日、100万人に達した。2008年4月の開業から6年5カ月での達成。記念イベントがあり、節目の客に記念品が手渡された。(8/24付函館新聞

歴史は浅いが今や函館を代表する人気ホテルとなった「ラビスタ函館ベイ」。100万人突破は当初の予定よりも2,3年早かったということだが嬉しい誤算であろう。管理人はオープン直後とその後2回泊まったが、女性客を中心にある程度は支持されるだろうと開業時に思っていたが、「トリップアドバイザー」では2年連続全国1位なので驚きである。オープン時の宿泊体験をブログに残しているが、タイトルは『一見豪華主義、マダムは大満足の「ホテルラビスタ函館」』。茶化しているようだが、女性ウケのよさそうなホテルであったのでそう書かせていただいた。

このホテルの魅力、ベイサイドで高層という立地条件、種類の多い階上のスパ施設、目の前で作りたてのおかずを小皿で提供してくれるバイキング形式の朝食などウリはいくつかあるが、ホテルとしては決して豪華ではない。客室はツインでも20平米程度なので広くはなく、照明の関係か薄暗い印象であった。部屋風呂もなく、シャワーブースのみ、これらの設備やサービスは同経営(共立メンテナンス)のビジネスホテル、ドーミーインの延長線上である。

 
管理人はラビスタ函館ベイのような施設の魅力は認めるが、自ら積極的に泊まりたいとは思わない。朝食やアメニティなど女性客にはウケはいいであろうし、全国チェーン型のホテルに慣れた利用者には居心地はよいであろう。しかしながら管理人のような旧来型のホテルファンにとっては、人気の朝食もバタバタしており、どうもあのようなシステムには馴染めない。港を眺めて、ゆっくりコーヒーを啜りながら、アメリカン・ブレックファーストを味わいたいものだ。拙facebookでこのラビスタのニュースは先にお伝えしたが、感想の異なる二つのコメントを頂いたので紹介しよう。

●『自宅から歩いて5分のところにあるホテル。函館の眺望に違和感を与えている建物ですが、体験なしに批判するなとのことで、泊まってみました。結果、人気の朝食は落ち着かず、部屋の配色も暗くてイマイチ、本当に温泉?と思うくらいうすい温泉。施設が古くなったら魅力は失せるのではと思うほどです。』

●『ラビスタは利用したことがありませんが、同系列でこちらも朝食バイキングが人気のドーミーイン稚内には泊まったことがあります。私は普段は朝食を食べないのですが、「これは結構楽しいなあ」などと思った印象が。 確かにガヤガヤしているのでしょうが、グループならこういう方が盛り上がるのかも。市場の食堂の味と雰囲気を。現代的な設備で楽しめるサービスとして見ると、面白い存在だと思います。』

最初のコメントは管理人と同世代か上の方。その次は30代の方だと思われる。前者は朝食が落ち着かない、後者は市場の雰囲気で楽しいというコメント。このあたりでホテルに求める意識の違いを感じる。ラビスタ函館ベイの場合、ビジネス、観光客どちらの支持も受けているが、やはりウケがいいのは観光客であり、それも女性層である。決して広くはないが女性ウケする客室とアメニティ、そして多くの種類の料理を小皿で楽しめるバイキング朝食など普段、旅行経験や宿泊経験が少ない人たちにとっては”プチ贅沢”気分で魅力的に映るようである。ビジネス客にとっても市内の温浴施設の中では湯の川温泉の旅館も含めて、トップクラスの設備を誇り、実用性が高いので評価は高いであろう。

ラビスタ函館ベイの今後はどうか?

問題としては、人気が高すぎて週末などは取りづらくなっている。さらに料金も上がってしまい今ではシングルが1万円程度する。パックツアーの設定料金を見ると札幌のJRタワーホテル日航と同じレベルである。ひとこと、強気の料金設定であるが、これではビジネス利用者は離れてゆく。今はインバウンドも好調なのでオフ期も持つかもしれないが、とりたてホスピタリティがいいという訳ではなく、あくまでもサービスに関してはビジネスホテルの延長線上なので飽きられてしまうのではないかと危惧する。

やはり、このホテルの評価は世代や旅行経験の違いなどで、だいぶ異なると思う。

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