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資産の処分が続くJR北海道 今度は「クロフォード・イン大沼」などを売却

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客室 左 スタンダードツイン 右スーペリアツイン スタンダードでも十分な広さだ

JR北海道はグループ会社が運営する「クロフォード・イン大沼」と「ロワジールホテル旭川」の土地建物を売却すると発表した(リリースはこちら)。売却理由としては、「安全の再生」および「北海道新幹線開業」の2つに資源を集中させること、資金確保が必要であるから等で平成27年度中に10億円超の資金を確保を図りたいという。

またやってくれたなというのが率直な感想だ。

旭川のロワジールは新たにJRインが駅前にオープンするのでわかるが、クロフォードインだけは?である。クロフォードは良質なリゾートホテルでファンも多く、客筋もよかった。管理人も宿泊で3回、ランチで数回寄せてもらっているが大好きな宿であった。ここは周辺の別荘族が夕食だけ取りにきたりと信州蓼科あたりのホテルのようで品がよかった。駅前で、静かで、手頃で、これほどバランスが取れたリゾートホテルは道内ではあまり見かけない。

たとえば、夕食はフルコース以外にもビーフシチューなど軽めのアラカルトメニューがあり、連泊や旅館のご馳走で胃が疲れた時などは有難かった。料金もオンシーズンでも2万円でお釣りがきて良心的。経営的には大変だったようだが、新幹線が開業すれば多くの宿泊客が見込めたはずだ。

今回の売却、国の支援を引き出すために保有資産を売却する努力を見せなくてはならないということであろうが、利益が出ていないところはすべて売ってしまうというのが今のJR北のスタンスである。流山温泉や東京駅のJR北海道プラザ然り、固定客が多かったなじみの資産をバランスシートだけで簡単に切ろうとしている。今の「資源の集中」は大きなリスクも伴っている。ひとつ間違えれば、自らの首を絞めるということを覚悟した方がよいであろう。青函トンネルの発火事故を含めて、この会社に新幹線を任せて大丈夫であろうか?本気でそう思う。

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エントランスととある日のディナーメニュー

先日、4/11で閉店する「JR北海道プラザ東京支店」を訪れた。既にシャッターは半分閉まっており、今は残務整理のみで営業業務は終了している。管理人は約25年お世話になったお礼をしたく菓子折りを持って挨拶したが、店長と古くからいる女性スタッフ2名も無念のようであった。店舗を復活できるよう札幌本社に掛け合っていると女性スタッフは話したが、支店長は現実的には難しいということで管理人を含め4人で押し黙ってしまった。スタッフ、そしてこちらの涙腺は緩んでしまいたまらない時間を過ごしてしまった。

今のJR北海道は余裕がなく、多くの犠牲によって持ちこたえようとしている。本当にこれでいいのであろうか。一度、失ったものを取り戻すの は容易ではないはずだ。

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まもなく閉店するJR北海道プラザ東京。すでにシャッターは半分閉まっている

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