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「グリュック王国」再開ならず、道内屋外施設の難しさ

北海道でまたテーマパークがなくなることになった。
帯広の「グリュック王国」の廃止が決まったのだ。「まだやっていたの?」と思った人も多いと思うが、すでに2002年から休園をしていた。
何とか再開にこぎつけようと運営企業ぜんりんは、国内外の投資会社に出資の話を持っていったようだがまとまらなかった。老朽化も進んでおり、回収が見込めないのことは素人目でもわかる。
多分、オランダ村やハウステンポスの成功を見て欧州の街なみを再現したテーマパークを作ろうと決めたのであろう。
「グリュック王国」と聞くと、愛国から幸福までの広尾線を復活させようとした話を思い出す。
管理人はテーマパークには興味はないが、唯一「グリュック」には1991年の5月、訪れたことがある。
ドイツの中世の町並みや古城をモチーフにしたもので、俳優の津川雅彦が絡んでいたので全国的にも知られていた存在であったが、実際、訪れると規模は小さく、ドイツ人の職人が手もちぶささにしていた。
その後、規模が縮小され、ニュースもあまり聞かなくなり、経営難に陥った。負債は百十億円を超えるとみられ、既に土地と建物は債権者によって競売手続きが進められているらしい。
古城のホテルがあり、そこに泊まってみたかった。最近ではこのホテルをアンチエイジングの施設として再開への目玉にしたかったようだ。
それにしても北海道はテーマパークが育たない。「グリュック」の他に芦別のカナディアンワールド、苫小牧のファンタジードームは閉鎖され、廃止は免れても経営が交代したところは数多くある。
多くの施設はバブル期に建設。屋外施設は冬季営業ができないという雪国のハンディがある。しかしハンディがなくても今のテーマパークを取巻く情勢では、維持できなかったであろう。
「グリュック」は、オーナーのぜんりん西社長の強烈な個性、思いがあったプロジェクトだ。トマムの開発者、関兵精麦然り、役人だが夕張の中田市長も猛烈なキャラクターであった。
あまりにオーナーの思いが強すぎ、強引すぎた。トマムの新しいオーナーである星野リゾートはどうであろうか。
クールでロジカルな加森が強いのがよくわかる。

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