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ツアーバスと定期バス、高速バスに関する呼び方の統一を

先日、長野県から大阪へスキーツアー客を運んでいたあずみ野観光バスの事故は、大きな社会問題となった。先日のNHKクローズアップ現代でも取上げられていたが、零細バス会社のその過酷な状況が明らかになった。
朝日新聞によると今回の白馬-大阪チャータを1台あたり運転手2名で5万5千円で旅行会社と契約していたと記事にあった。北海道の貸切バスの相場が1日4万円以下に下がっていることを以前お知らせしたが、こちらは二人乗務の夜行なのでさらに安い計算となる。
現在、スキーバスは全盛期の1990年前後と比較して市場は20~30%に落ちている。旅行会社はその分、バス会社へ無理を要求する。
特に最近は「高速バス」と称するツアーバスが急速に伸びている。このツアーバスについては、何回かこのブログで紹介しているが、最近では過当競争になり、東京-大阪間で3千円台、なかには補助席利用で1,900円というものもである。
ツアーバスは、名前の通り単なる貸切バスであるが、一般的には堂々と「高速バス」と謳っている。これまで高速バスといえば、JRバスのような定期路線の高速バスを指していたが、現在では混同されている。一般の利用者にはその違いなど伝わっていないであろう。
楽天トラベル内の「高速バス予約」はすべてツアーバスである。ツアーバスを取り仕切る旅行会社を作り、ツアーを集めている。天下の楽天がクリアすべき問題が多いツアーバスを高速バスと称しているが、詳しい説明もなくこれでいいだろうか。
今回の事故が契機となってツアーバスと定期バスの違いがかなり伝わったと思うが、まぎらわしさを払しょくするためには、それぞれの呼称を明確にして統一化する必要があるのではないか。
たとえば「定期高速(都市間)バス」と「ツアー高速バス」に分けるなどパンフレットやネットに掲載する際に基準を設ける。
また、その違いを必ず明記するなど利用者に伝えるべきで法制化することも考えていいのではないか。
今回の一件は旅行会社の責任が大きいと思う。弱い立場のバス会社は泣き寝入りである。行き過ぎた規制緩和は利用者にデメリットをもたらす。

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