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湯の川の湯量が減少、函館市内温泉乱開発のツケか

函館市の湯の川温泉は、空港や市街、観光スポットにも近く、通年の賑わいをみせている。団体ニーズが高い温泉地だが、最近は宿泊者が減少気味、活性策として温泉に親しんでもらうためのイベント「函館オンパク」(別府が元祖)の開催、足湯の設置や温泉街らしきものがないので情緒を出そうとしたマチづくりなどで頑張っている。
そんな湯の川温泉であるが、湯量が減っていると9日付けの函館新聞にあった。
『現在の湯の川温泉は、水位の低下で自然湧出がなくなり、すべて動力による汲み上げである。94年のピーク時にはホテルや旅館、公衆浴場、一般家庭など185件に1日約6600立方メートルを供給していたが、今年2月現在では130件、同4900立方メートルに減っている。』(函館新聞より抜粋』
現在、函館市内には55もの源泉がある。そのうち湯の川には、36本の源泉があり、市水道局と民間が所有している。
管理人は以前、仕事の関係で湯の川温泉へは頻繁に行き、宿泊していたが、無色透明な熱めのお湯で海岸に接しているため、しょっぱいナトリウム塩泉であった。掛け流しの宿も多く、公衆浴場もいくつかあるので湯量は豊富と見ていたが、徐々に減少(制限)しているのが現状のようだ。
函館市内には谷地頭など有名な銭湯の他に数多くの日帰りを中心にした施設がある。桔梗や陣川、富岡など市内各所にスーパー銭湯のような施設があり、値段も驚くほど安い。また、駅前には温泉掘削した大型ビジネスホテル・ルートイングランビアや古くからある函館温泉ホテルなどかなりの数にのぼる。
函館の温泉日帰り施設の数は人口に対して全国一と聞いたことがある(パチンコもそうかも?)。競争も激しく、施設の改装や新しい湯脈を探してボーリングをするなど市内全体が掘り起こされている状態である。
今、函館で起きている湯量減少は、もっとも危惧していることが起きた格好だ。もともと函館に温泉がそれほど必要であろうか?
行ってみると昔からの温泉銭湯はガラガラ、入れ替わりも激しい。アクセスが悪かったり、設備がよくない施設は閑古鳥、新しく立派な施設だけ賑わっている印象がある。
函館のお湯は、湯の川の塩泉以外にも駅周辺は鉄鉱泉(茶色)、郊外には硫黄泉もあり、バラエティに富んでいる。
今後、ホテル新築などで新たな掘削も考えられるが、温泉保護に向けた対策を函館市は早急に打つべきであろう。道内では札幌、帯広(もともとモール泉が湧出している)、釧路などがホテル用などの掘削が相次いでいる。釧路などは地震が多いところなので少し心配でもある。
全国的に見ても都市型温泉は、そろそろ考える時期に来ているだろう。
 

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