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糠平温泉も「かけ流し宣言」、かけ流しだけでは魅力に乏しいのでは

上士幌町の糠平温泉が全国7か所目の「源泉かけ流し宣言」をした。道内では、川湯、摩周温泉に続いて3番目である。
糠平温泉の取り込みについては、これまで何度か紹介をした。たとえば連泊した客には、2泊目以降は別の宿で夕食が取れるサービスを道内では最初に取り入れた。また、「スギ花粉疎開」や、温泉街の植林など数々の施策を打ち出している。
特に旧士幌線の糠平湖にかかるアーチ橋は、北海道の産業遺産にも登録され、観光の目玉になっている。地味な温泉街であるが、休養型の温泉地として再生をはかっている。
管理人は、これまで3度、糠平温泉を訪れている。お湯はクセがなく透明だが、やや個性に欠ける気がする。正直な感想を述べると、どこの宿も知恵を絞り、全国の人気温泉地のノウハウを取り入れたりして、努力していることは評価できるが、それは「頑張っているから応援してあげよう」といったレベルである。多くが家族経営の宿なので、自ずと限界はあるが、コツコツ積み上げている最中という印象である。
道内で「源泉かけ流し宣言」をした川湯、摩周も同じような状況である。川湯は、中途半端な規模で、安ツアーの定宿という印象がある。草津よりも効きそうな強酸性のいいお湯があるのに勿体ない。摩周は壊滅寸前の状態であったが、先日泊まったところ客室無線LANを複数の宿で入れ、復活へ向けて頑張っている印象を受けた。摩周のお湯は、クセはないが、意外に濃厚である。
北海道では、結果的に、復活へ向けて頑張っている温泉地が「源泉かけ流し宣言」をして、集客を図ろうとしている。管理人は、川湯、摩周、糠平この3ヶ所の温泉は大好きである。判官びいきもあるかもしれないが、いい「素材」があり、努力しているのがわかるので何度も行っている。
しかし、「源泉かけ流し」だけでは、客は呼べない。温泉には流行もある。温泉本来の魅力を味わう意味で「かけ流し」は、素晴らしいことだが、それだけでは限界がある。かけ流しを求める客は、温泉と宿にプラスアルファ何を求めているのか、知る必要があるのではないか。
管理人の趣味で言うと、こういった温泉地に贅沢は求めない。客室露天は必要ないし、豪華懐石もいらない。ましてや、女将や仲居さんが、出発の際、テレビ「田舎へ泊まろう」のエンディングのように、姿が見えなくなるまで手を振ってくるようなところはパスである。
お仕着せではなく、静かに休養できる環境と質素でも清潔な館内、ちょっとだけ凝った手作りの、出来立て料理、それとPC環境があれば文句を言わない。

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