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最近の企業不祥事とメディア対策

管理人は、サラリーマン時代、広報宣伝室に在籍していたので、よく危機管理マニュアルの作り方や記者会見の答え方、マスコミとの接し方などのセミナーに出席した。実は、勤めていた会社に以前不祥事があり、誤解を招く新聞報道があったため、会社側も神経質になっていた。今は離れているが、不祥事を起こした企業がメディアにどう対応するかいつも気になってみている。
今回の食肉偽装のミートホープ社、温泉爆発のシエスパの対応はどうであろうか。
まず、ミートホープ社は「それ以前」の問題である。あの会見を見て、誰でもそう思うだろうし、次元の低さに失笑していることだろう。
ミートホープ社の社長を見ていると、東横インの社長や、最近では、ハニカミ王子のゴルフ大会でひんしゅくを買ったTBSの社長と同類項だ。皆、薄ら笑いをうかべていたが、ことの重大さ、自覚がまったくない。後で後悔しても遅い。
ミートホープ社クラスの企業(従業員100名年商16億円)で、広報担当者を置けというのは無理だろうし、あの社長には、危機管理などという意識はなかったはずだ。社員をセミナーに出席させるとかマニュアルをつくるなどということは、一銭の儲けにならないので、考えていなかったであろう。
雪印にはじまり、最近の不二家など嘘と誤魔かし、情報の公開を遅らせるとどうなるかということは、消費財を扱っている人ならわかりそうだが、人ごとだったのであろう。
シエスパにしても、責任所在がどこにあるかというナーバスな問題があるので、記者会見を開いていないが、情報が少なくても、”ガス抜き”の意味で会見を開くべきである。女社長が話題になっているが、ここの親会社は、ユニマットであり、ここも典型的なオーナー会社である。考えてみるとミートホープは独裁オーナー会社、東横インも同じ、不二家やパロマは典型的な同族経営、雪印は同族ではないが、傲慢な体質があった。
トップダウン型のオーナー会社は、ひとつ間違えれば恐怖政治であり、周囲はイエスマンのみ。正しいと思っても、正しいことを顕在化することを否定しなくてはならない。自浄力がないため、社内で不祥事が発生した際、仕切れる人間がいないので、崩壊も早い。
ジャパネットたかたのオーナーのように、経営者自ら危機管理意識をもっている企業は、ワンマン型でもトップダウンで危機を乗り越えこえることができる。日本ハムの時も、大社ジュニアが、フットワークがいい危機対応をした思う。
最近のメディアは、サディスティックである。昨日のミートホープ社の記者質問を聞いていても、「おまえ、何様」というような話し方をする記者がいて不快であった。テレビもワイドショーがニュースショー化しているため、会見に現われ、これぞとばかり攻め込んでくる。社会がまさに劇場化しており、集中攻撃できる餌食を探している。不祥事を起こす企業にも問題があるが、最近のメディアの対応は、苛めに近い。
消費財や消費者に結びつく産業に就かれている企業は、規模の大小関係なく、一度、危機管理を勉強されることをお奨めする。また、普段から積極的に情報を公開するなど、外からも、内からも、風通しがいい企業風土をつくらなければならない。
不祥事を起こす企業がいちばん悪いが、その後の不手際で、マスコミの餌食になれば生命線が絶たれるということを忘れてはいけない。

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