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昭文社がクロスメディア型の宿泊予約サイトを開始

旅行ガイドなどを発行する昭文社は6月28日、月刊誌や各種出版物と連携するクロスメディア型の宿泊予約サービスを開始すると発表した。
このサービスは、昭文社が出版物や月刊旅行情報誌「たびえーる」(関東版、首都圏版、東海版、関西版)で紹介する宿泊施設を、PCと携帯電話によるオンライン予約に加え、電話でも予約可能とするもの。
誌面に宿泊施設ごとのQRコードを掲載し、携帯電話で簡単に予約できるサービスを提供する。PC向け予約システム「たびえーるnet」を利用すると、詳しい検索条件で宿泊施設の検索および予約が行える。
旅行関連の出版物は、ネットの普及で年々シェアを下げている。昭文社は、もともと地図出版の会社だが、地図をファッショナブルなものにした「マップル」シリーズに始まり、旅行ガイドブックの分野でも企画力の高い本を出版していた。ネットとの融合も各社に先駆け、はじめている。
今回のビジネスモデル、リクルートの「じゃらん」と「じゃらんネット」に似ているが、「じゃらん」は紙とネットの連動性が意外に薄く、雑誌も各地で独自の編集方針を打ち出している。
昭文社もリクルートも紙媒体から入った会社である。リクルートは、広告がコア事業なのでこのあたりは違うが、旅行メディアならではの強みを打ち出すことができるであろうか。
実は、JTBが発行していた「るるぶ」が廃刊になった。そこを狙って昭文社が参入してきたとも予想ができる。
昭文社の場合は、純粋なクロスメディア展開であるが、違った成功事例としては、スターツ出版の「OZモール」の宿泊予約サイト「OZモールトラベル」がある。スターツは、女性向け情報誌「OZマガジン」(関東のみ発売)を発行しているが、雑誌と連動させるのではなく、「OZモール」は独立したコンテンツとして成り立っている。
30代OLにターゲットを絞り込み、お篭り系やスパトリートメント系ホテルなどを中心に扱っている。8,800円で泊まれるご褒美プランなどをOZ世代に提供している。宿泊予約ではないが、サロン予約の人気も高い。実際、知り合いの美容室にOZモールを紹介したところ3ヶ月に200人以上の新規客がネットを見て来たという。
昭文社の場合、ターゲットをどこに絞り込んでいるのか。このあたりが成否のカギであろう。

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