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新千歳線集中による道内地方路線への弊害

スカイマークエアラインズが片道1万円の格安運賃で就航したことで新千歳-羽田線の運賃はいっきに下がった。利用者にとってはありがたいことだが、他の道内空港と羽田を結ぶ路線と運賃格差が生じ、乗客離れの危機が起きている。
たとえば帯広-羽田線の場合、正規運賃が片道約3万4千円、1週間前までに購入をする特便割引7を使っても2万7千4百円だ。旭川-羽田線では正規で片道約3万4千円、特便割引7を使うともっとも安い便で2万2千4百円になる。
帯広、旭川線を比較すると正規運賃が同額なのに対して割引運賃が違うのは、帯広線がJALのみの1社就航なのに対し、旭川ではJALにエアDOが参入するダブルトラックになっており運賃が下がる結果となっている。
同様な例は函館線、釧路線、女満別線などでみられる。
つまり参入会社が多ければ多いほど運賃は安くなる。新千歳-羽田が時期限定ながら1万円で乗れるのは4社が参入しているからである。
話が逸れたが帯広線や旭川線を利用する乗客は、多少は遠くなるが新千歳線を利用し、新千歳空港駅からJRを使い、帯広や旭川まで行けば2時間程度の乗車時間と鉄道運賃がかかるにしても大幅に安い料金で行くことができる。
幹線への一極集中は競争力がない地方路線を脆弱化することになりかねない。特に千歳に近く、1社運行で運賃が高い帯広線などは客足を奪われる結果となる。
新千歳便への集中は、地方空港だけではなく、就航する地方都市の弱体化へつながることになる。
競争の原理から1社単独運行よりはダブルトラック、ダブルトラックよりはトリプルトラックの方が運賃が安くなる。鉄道に比べ不公平感が高く、矛盾だらけの航空運賃である。
非常にわかりにくい運賃体系そのものを見直す必要があるのでは。

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