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石屋製菓不祥事にみた北海道が引きずる体質について

石屋製菓の不祥事は石水勲社長の辞任に発展をした。次から次へ不祥事や嘘が表面化し、先日のミートホープの事件を思い起こさせる。これで会社が消えることはないであろうが、企業ブランドは失墜である。土産菓子はイメージが先行するので、消費者へ与えたマイナスイメージは大きく、今後、舵取りを誤れば消滅の可能性もある。
今回の事件で、北海道経済の脆さをあらためてかんじた。北海道で優良企業といわれているところには同族経営が多い。売り上げはそこそこあっても「商店」の域を脱しておらず、一度劣勢にまわると弱い。コンプライアンスへの意識も当然薄い。
北海道経済は市場が小さく、競合も育ちにくい土壌があり、お山の大将で安住してしまう。また、もたれ合い体質もある。雇用主の雇用や従業員へ対する意識も低い。北海道経済が長期低迷から脱出できないのは、そんな体質と環境が関係しているのではないか。官主導(依存)の悪癖もいまだに残っている。
また、今回の石屋製菓の事件では、マスコミも青くなったのではないか。石屋製菓はメディアの力を借りて大きくなった会社である。「白い恋人」は、利益率が高く、潤沢な資金があり、広告宣伝費に多くの予算を投じている。
これだけ広告にお金を出してくれる道内企業は少ない。本来、報道と広告は別だが、イエローメディアだけではなく、大メディアでも提灯記事のようなものばかりになり、批判的なものは書きずらくなるのではないだろうか。
北海道には道新という絶対的なオピニオンリーダーがいる。一メディアが絶対的な権力を持っているので同じ色に染まりやすいという問題がある。そこに居るとなかなか気づかないことだ。多角的な見方が出来ず、チェック機能もはたらかないという問題が生じる。
10年近く前の雪印、先日のミートホープ、今回の石屋製菓と不祥事の背景は違うが、ファクターは共通している。事件の本質には、北海道(経済やメディアも含めて)固有の問題が背景にありそうだ。北海道が引きずる負の特殊性を一度、洗い出してみるといいであろう。

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