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根室・落石漁協の観光振興への参加、漁協などは意識を変えられるか

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落石集落から岬の灯台へ続く遊歩道 徒歩20分ほど車では入れない
根室市の落石漁業協同組合は、市内の酪農家グループが地域の景観を生かし整備した遊歩道「フットパス」を観光資源として育てる活動に参加すると22日付け日経が報じている。9月8日、大地みらい信用金庫が主催し実施する「第3回フットパスウオーク」JR花咲線の別当賀からゴールの落石漁港まで約14キロを歩くイベントだ。
道内漁協が観光振興に協力するのは珍しく、素通りされがちな根室への滞在客を増やし、地域活性化につなげるという。
ウオーキングツアーの中で、酪農家グループがフットパスのほか、漁協では海海岸線沿いに「タラステラピーコース」を設置し、漁協から参会者へ新鮮な海の幸の昼食が提供される。
漁連は農協などに較べると観光振興への協力や独自で企画を打ち立てることは少ない。実際、管理人も複数の漁協へ体験型観光の協力やその他の企画を持ち込んだことがあるが反応が悪いのだ。農家はアグリツーリズムを理解し興味をもつが、漁師はアクア・ツーリズム(私はそう命名している)への意識が少ない。
根室半島北太平洋シーサイドライン沿いに落石・別当賀があるが、落石は漁村、少し中にはいった別当賀は酪農地帯である。また、落石岬や浜松海岸など一帯は手付かずの、自然と景観が残っており、観光資源としての価値も高い。しかし、根室は、通過型の観光地で、納沙布岬で引きかえし、そのまま釧路や知床方面へ向かうので落石岬などへ立ち寄る人は少ないのが現状だ。
観光活性と漁業をどう活かせばいいのか。根室といえば言わずと知れた海の幸があるが、食に関する情報は少ない。また、落石には少ないながら民宿がある。路線バスが廃止になる以前はもっとあったようだが、こういった宿と提供される食の情報などが発信できれば、漁業への効果も期待できる。たまにテレビ東京で漁師が営む宿のような特集があるが、口コミで広めてゆく。
これまで、漁業体験やオーナー制度など観光客や外部の力を利用して漁業を活性させようとすると、漁師さんが、二の足を踏むことが多かった。農業とは「狩猟」と「農耕」の違いなのか、大らかな反面、閉鎖的であったが、事例が増えれば変わってゆくはずだ。
地味なニュースであるが、興味をもって注目したい。

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