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湧別町に芝居小屋跡が記念館として復活

写真上 寿都町・寿都劇場(?)跡1991年頃撮影 既に取り壊されている 写真下 函館市南茅部・豊崎にある劇場跡(名称不明)
かつて映画や芝居が上演され、地域の娯楽の場だった網走支庁湧別町栄町の「湧楽座」が、記念館として36年ぶりに復活した。舞台や楽屋を備えた芝居小屋の造りをそのままに、往年の日本映画のポスターなどを展示した。ラーメン店も併設し、新たな観光スポットとしても注目されそうだ。(朝日新聞より)
映画や実演(死語)が全盛であった昭和30年代までは全国各地に多くの劇場があった。映画だけではなく、歌謡ショーや浪曲、旅芝居などが公演されたがテレビの普及で瞬く間に姿を消した。
しかし、最近になって存在が見直され、秋田県小坂町の康楽館や愛媛県内子町の内子座などは全国的にも知られた観光名所となっている。
また、芝居小屋復興中のものや復興運動も各地で起きており、芝居小屋が街づくりの拠点として活用しはじめている。
北海道ではこういった劇場の復興話を聞いたことがなかったが、道内各地を周っていると劇場跡の廃墟をたまに見ることがあった。
今は取り壊されたかもしれないが、美唄市の三菱炭鉱近くにあった数百人入る大きな劇場跡、上記写真は寿都町と南茅部町(現・函館市)にあった劇場跡である。
ナマの娯楽しかない当時は今で言う地域センターやコミュニティセンターの役割を劇場(芝居小屋)が兼ねていたのであろう。
湧別町の「湧楽座」、機会があったら訪れてみたい。北海道では開拓関係の記念館は多いが、芸能関係は少なく、大衆芸能や庶民文化を地域おこしの目玉にしているところも少ない気がする。
北海道は歴史が短かく古い建物がない。伝統芸能が少ないなどのハンディはあるが、民間ベースの「湧楽座」は多岐な面でいいアイデアであると思う。
最近では主要都市以外で実演(ライブ)に触れる機会が激減した。鉄道や商店街も無くなり、「集う」機会が減った湧別のような町に公共以外でコミュニティ・スペースができることは地域再生へつながる。
また、サロマ湖以外にこれといった観光がない湧別町にとっても新たな拠点づくりとなり目玉となる。
「道の駅」だけが拠点ではない。
湧別町の「湧楽座」入館料は大人300円、子ども200円。水曜日休館。

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