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デュエットの王道「北空港」と遠距離恋愛ソング


先日、歌手の桂銀淑(ケイウンスク)が覚せい剤で逮捕された。
この人、だいぶ前に札幌のホテル客室で暴れてスイートルームを破壊したという話を聞いたことがある。クスリをやっているのではないかと噂されていたが、やはりそうであった。
彼女と作曲家・浜圭介のデュエットソングに「北空港」がある。あまりにも有名で、デュエットの王道を行くような曲だが、この歌の歌碑が新千歳空港ターミナル2階にある。ボタンを押すとメロディが流れるが、「逮捕された人の名前を掲げておくのは、観光施設としてふさわしくない」と理由で、今週中にも歌碑から「唄・桂銀淑&浜圭介」というシールをはがすことになってしまった。浜圭介さん、お気の毒である。
管理人も「北空港」は好きな曲。北海道で唄ったことはないが、これを歌うと千歳か札幌(ススキノ)にいるような気分になる。
この曲のテーマは、ススキノのホステスさんと店のお客さん(多分、転勤か頻繁な出張で北海道に来る道外の男性)の恋愛という「定番」ものである。
こういう関係をテーマにした曲は多く、ロスプリモスの「札幌の星の下で」の歌詞では、♪泣きじゃくる 泣きじゃくる 千歳の空を 今日も飛ぶ あのオーロラよ♪という部分がある。ここに出てくる「オーロラ」とは、昭和40年代、真夜中に東京-千歳を飛んでいた「オーロラ号」のことだ。きっと好きな男が、ススキノで飲んで、午前2時頃に千歳を飛び立つYS11で帰ってゆくのであろう。いい時代である。
千歳ではないが、最近歌碑ができた「小樽のひとよ」(鶴岡雅義と東京ロマンチカ)も東京と小樽の遠距離恋愛ソングである。その後、アンサーソングとなってシリーズ化されたが、この曲のイメージは空港ではなく青函連絡船である。今から40年も前の曲だが、当時、東京と北海道は遠かった。遠距離恋愛の舞台には最高である。
時代は遡り、バブルの頃には東海道新幹線の日曜最終列車を舞台にしたユーミンや山下達郎の”シンデレラエキスプレス”のCM(You Tubeの画像、懐かしいです)が流行した。この頃になると便利な新幹線のおかげで頻繁に逢えるようになり、遠距離恋愛にも悲壮感がなくなっている(主人公は日陰の女ではなく、男女雇用均等法が施行され、総合職ではたらいているようなOLのイメージだ)。関係が対等になっている。
「北空港」も同じ時代の曲だが、航空機の大衆化により、札幌まで頻繁に会いに行けるようになる。
管理人もこの頃から金曜夜の飛行機か「北斗星」で北へ向かうようになった。北海道新幹線開通までまだ時間があり、当面は遠距離恋愛が絵になりそうな北海道である。

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