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北見東急が三セクモールに

10月末で閉店した北見市の「きたみ東急百貨店」のビルが8日、「まちづくり北見大通りビル」と名称を変えて生まれ変わり、一部オープンした。
旧きたみ東急百貨店は、北見駅前にバスターミナル、東急インなどを併設するかたちでマチの「核」として存在していた。しかし、地方都市に於ける中心街の空洞化や東急グループのリストラなどもあり、次第に存在感が薄れて閉店に追い込まれた。
新しいビルは、北見市が百貨店跡の土地を購入しビルの無償譲渡を受け、第三セクター「まちづくり北見」に管理運営を委託するというもの。最初に地階(食料品)と1階(洋品雑貨)、6階(レストラン・映画館)の3フロアが開店した。
果たして三セク形式のショッピングモールが成功するであろうか。同じ三セクが運営する釧路にある「フィッシャマンズワーフMOO」は、出来た頃の面影もなく、何とかテナントを埋めようとするだけで、全くコンセプトに欠ける魅力ないものになってしまっている。北見東急の場合は、地域住民がターゲットとなっているが、郊外店舗から呼び戻すことができのか大いに疑問である。
現在、道東地区で百貨店があるのは帯広の藤丸だけで孤軍奮闘している。釧路市は丸井今井が撤退した跡に民間施設「キュート」がオープンする予定であったが、テナントが集まらず募集を中止していると聞く。
北見市は人口が帯広や釧路と比べ少ない。この規模で百貨店を運営するのは、困難に近く、ショッピングモールに転換するとしてもよほどの”ウリ”がない限りは厳しいであろう。
北見市は釧路の二の舞を避けたかったのかもしれないが、三セク以外の方法(PFIなど)なかったのであろうか。唯一、救いはターミナルに位置し、ホテルや映画館「シアターボイス」があることである。集客機能があり、また地域の文化的拠点にもなりうる。
なお、「まちづくり北見大通りビル」では、愛称を募集中とのことである。

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