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北海道の産炭地を思い出させるくりはら田園鉄道と細倉鉱山跡

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写真上:細倉マインパーク駅跡 中:1989年まで終点であった細倉駅跡 下:構内にある給水施設跡(?)
22日に今年3月で廃止になった「くりはら田園鉄道」(旧栗原電鉄)のその後を見に行った。滞在先の鳴子温泉からは駅レンを借り、40分程度て到着。
薄すら雪が積もり、かつての終着駅「細倉マインパーク前」は駅舎や線路、ホームもそのままの形で残されていた。駅舎に併設されていた寿司屋は廃業しており、ホーム上には機関車が展示されていた。
この鉄道はもともと細倉にある鉱山(炭鉱ではなく銅)のために作った鉄道で、栗原電鉄時代は鉱山を運営する三菱マテリアルが親会社であった。しかし、1988年に鉱山は閉山され、三菱は鉄道事業から離れ、三セクで営業していたが、遂に力尽きた。
町の景色はその間、すっかり変わり、鉱山住宅など取り壊され、人口は激減した。今でも三菱マテリアルの事業所があり、輸入製品などの精錬やリサイクルなどを行なっているようだが、精錬所の前にあった中心街と思しきところはゴースト化していた。奇跡的に旅館が一軒残っていたが、鉄道の代替バスも空気を運んでおり、本数も鉄道時代よりも少ないようだった。
鉱山は現在、「細倉マインパーク」という遊園地兼鉱山内が探索できるような施設になっている。時期が時期だったので観光客は誰もおらず、鉱山には入らなかったが、三菱の精錬所前にある町の資料館を覗いてみた。
昔の写真を見ているとまさに夕張や三笠といった道内の産炭地の景色に似ている。実際、細倉を歩いていると一時の大夕張や美唄、赤平などを彷彿させた。大夕張には三菱の大夕張鉄道と三菱鉱業バス(のちの美鉄バス)、美唄も三菱系の鉄道とバスであったが、閉山と共に去ってゆく。
東北と「ヤマ」というのはあまりピンとこないが、岩手の八幡平にある松尾精錬や秋田の尾去沢、小坂など銅山はかなりあり、松尾や小坂には行ったことがあった。北海道の炭鉱と同様、過去には悲惨な歴史があったが、宮城の穀倉地帯からの僅か奥にこんなところがあるとは知らなかった。
今は静けさだけが残っているが今後どうなってゆくのか。
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写真上:三菱マテリアル 山上にかつての施設跡がみえる 中:中心街があったあたり(?)旅館が一軒残り営業中のようだ 下:旧終点であった細倉駅からマインパーク駅と鉱山跡をみる

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