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歴史関連の観光スポットに目立つ北海道新幹線効果

北海道新幹線の開業からまもなく1年となりますが、函館市など道南地方の主な観光施設では来場者数が増えていて、地元は「新幹線の開業効果が現れている」と評価しています。北海道新幹線の開業から今月26日で1年となりますが、開業直後の去年4月から先月末までに道南地方の主な4つの観光施設を訪れた人の数は、いずれも前の年の同じ時期を上回りました。(3/22付 NHK北海道 *このリンクは短期間で削除されます)

際立っているのが、五稜郭タワーと江差追分会館、松前城、きじひき高原展望台の伸びである。きじびき高原はこれまでガイドブックにも載っておらず、新幹線開業に併せ、代理店やメディアなどへ仕込み的なPR活動をしてきたものだが、それ以外では歴史関連の施設に人が集まっている。
函館山の伸びが、それほどでもないのに対し、五稜郭タワーは新幹線を利用した個人客や函館山ロープウェイを既に経験済みのリピーターが訪れたのではないかと推測する。
江差追分会館は木古内駅誕生の恩恵も大きいが、江差追分は意外なほどに全国区であり、管理人も初めて江差を訪れた時は今はなくなった江差駅を降り、まずは会館を目指し、鰊そばをいただいた記憶がある。江差追分には興味がなくてもその知名度は抜群。それは松前城にも云えることで物見遊山の典型と云えるであろう。

また、新幹線を利用してそういった施設を訪ねた観光客は「大人の休日倶楽部」会員などのシニア層が多いのではないかと推測できる。北海道的な大自然ではなく、歴史施設に人が集まったというところに道南観光の特徴がよく出ている。
反面、道南を訪れた観光客は、その先の北海道まで足を運ばずに終わってしまっており、他地域への波及が弱かったのも事実である。これは開業前から想定できたことであろうが。

今後、新幹線ブームが静まり、リピーターをつくれるかという問題や限られた場所に集中する傾向があり、観光と宿泊の分散が求められる。
たとえば江差町は1軒だけ超豪華な宿があるが、それ以外の宿との格差が大きすぎる。近隣の乙部、熊石、今金方面や森、八雲などにも魅力的な温泉場があり、各地へ誘導できればリピーターも増えることであろう。
函館一極集中から多少は変化が起きていることは喜ばしいことだが、函館以外の宿泊地の紹介やまだまだ隠れた歴史的なスポットもあるので視点を変えた継続的な訴求が重要である。

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