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かつてのカニ族からエビ族の登場

昨年の暮れ、某公共放送からカニ族とエビ族についての質問があった。管理人はカニ族は知っていたが、「エビ族」という呼称ははじめて聞いた。
エビ族とは、かつてカニ族(バックパッカー)として北海道を旅していた人たちが、荷物を小さめにしたエビ族として再び北海道へ戻ってくる現象をいうらしい。いい名づけは電通のようだが、この1,2年団塊層の大量退職もあり、道内のユースホステルなどは中高年層の客で賑わっているようだ。
カニ族といわれている世代は、概ね団塊~1957年生まれあたりと思われ、ちょうど「ディスカバー・ジャパン」やアンノン族、SLのラストランを知っている世代だ。長期間、ユースホステルなどを泊り歩くスタイルで括れば、もう少し年代は広がり、1960年代前半生まれあたりまで含まれそうだが、その頃は、カニ族が愛用したベージュのキャンパス地リュックは消えている。
ウイッキペディアでカニ族を調べるとエビ族についての記述もあり、最近登場したものではなく、円筒形の少し小ぶりのリュックを背負っている旅行者を以前からそう呼んでいたとある。平成のエビ族は、旅行日程の短縮と年齢かる来る体力の問題などで軽量化したためそう呼んだのであろう(カニ族が愛用した横長式のリュックもないが)。
どちらにしても、中高年が青春時代の旅よもう一度ということで北海道に戻ってきている。最近、シニア向けの「青春18きっぷ」指南書が売れているのも需要があるからであろう。団塊退職者の北海道旅行=ゴージャス志向というイメージがあるが、選択肢はいろいろとある。
旅行会社や行政は、シニアの北海道観光市場を、豪華さや長期滞在(移住を含む)、体験型などお決まりのセットメニューでプロモーションしているが、意外に抜け落ちているのは、カニ族型の旅行である。管理人も東京発だと20日間有効であった「北海道ワイド周遊券」を使って旅をしたが、時間をかけて点と点を移動する旅の方が彼らは落ち着くのではないであろうか。
このあたりの市場を掘り下げたら面白いかもしれない。特にユースホステルが減少し、それに代わる「とほ宿」に登場するような宿の情報は少ない。
ユースホステルの中にはシニア層で商売しているところもあるようだが、背に腹は変えられないのが現状のようだ。

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