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バンダイナムコが経営不振の湯の川観光ホテルを売却、安易なテーマパーク志向がアダに?

バンダイナムコホールディングス(HD)はこのほど、ナムコの子会社、湯の川観光ホテルの株式を旅館・ホテル経営のスタディー(東京都、木下泰一社長)に売却すると発表したと3月15日付け観光経済新聞が伝えている。
売却額は1億8千3百万円(ニュースリリースより)。
ナムコは99年、湯の川観光ホテルを連結子会社化し、現在は発行済み株式の93.6%を保有する。同ホテルは59年に設立され、客室数は約200。しかし、宿泊客の減少などで07年2月期には最終赤字が13億7000万円に達した。
数年前、親会社のナムコが得意とするテーマパークをホテル内に建設した。函館ラーメンの「ラーメンブギ」、昭和意30年代を意識した街並みなど集客力がある「ラーメン」と「昭和ノスタルジー」で訴求したが、結果は出なかった。
この計画は発表された時から違和感はあった。温泉ホテル旅館にわざわざこんな施設を目的に客が来るであろうか。昭和30年代風のセットの中で同窓会の開催や中高年齢層の集客、アジア系団体観光客にラーメンなどど目論んだのであろうが、安易であったと思う。テーマパークとホテル旅館では明らかに違う。
湯の川温泉は団体需要が多く、値引きも激しい。価格は維持するため各ホテルは付加価値をつくるが、中途半端なエンタメ型では魅力にかける。
昭和レトロを意識した宿づくりは道内の他の温泉ホテルでもやっているが、あるホテルに対して、以前は良質な温泉と露天風呂などで好印象があったが、それを実施したため、値段が上がり、行きたくなくなった所もある。
エンタメ施設で団体需要を見込むなら、もっと徹底したマーケティングと中途半端ではない施設づくりが重要であろう。
ナムコバンダイHDは湯の川をテストマーケティングの場にしたのであろうか。だとしたら湯の川観光ホテルが気の毒でもある。このままでは湯の川の経営交代が他でも続きそうである。

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