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4月1日道東の暴風雪と「快速ノサップ」の思い出 

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根室駅へ到着した快速ノサップ ご苦労様である
新年度がスタートした。関東では桜が満開となり、新入社員たちが颯爽と歩いているが、毎年この日はうつ気分になる。若い時のある”思い出”があるからだが、木の芽時から花が咲く、5月にかけては管理人のエネルギーがもっとも枯渇する時期である。
さて、1日は寒気を伴った低気圧が三陸沖で猛烈に発達、道東を中心に大変な暴風雪になったようだ。標茶では車70台が立ち往生、根室半島では各所で国道が寸断され、停電となり終日マヒ状態だったらしい。
管理人は1995年3月に根室で同じ経験をしたことがある。釧路からレンタカーで根室へ向かっていたが、途中から風・雪が強くなり、国道44号線は浜中手前から全く視界が利かず、吹き溜りが国道を塞ぎ走れる状況ではなくなる。やっとの思いで厚床まで来たが、そこから先は通行止めで何十台の車が埋まっているらしいという情報。
警察か開発局の指示で厚床駅に車を置いた。他のドライバーも同様だ。暴風雪の中、駅舎へ入ると普段は閑散としているところがごったがえしている。何と花咲線が遅れているが厚床へ向かっているという。時間通りでは行ったはずの根室行きの「快速ノサップ」がやってきた。これは奇跡かと思った。視界は利かず、風速は30メートルぐらいはありそうだが辿りついたのだ。
厚床を出た列車を暴風雪で車両を左右に揺らしながら懸命に走り、根室に到着した。鉄道を止める規制基準に達していたはずだが、走破したのは不思議だった。何も視界が利かない中、保線区員が乗車していたがこちらも不安であった。運転手さんはさぞや大変だったであろう。
根室駅を下車すると更に風が強くなり、歩けない状態で駅舎の壁につかまりながら迎えの車を待った。翌日、厚床まで送ってもらいレンタカーをピックアップしたが、車はブリザード状態且つ埋まっており、絶句した思い出がある。
独特な気象条件がある根室半島。自然の恐ろしさを身にしみた。2年前も暴風雪警報の中、北太平洋シーサイドラインを走り、道路には高さ50センチぐらいはある吹き溜りが障害物のように続々登場。引き帰すこともできず時速20キロ程度で2時間以上かけて抜けたが、この時の神経の使い方と立ち往生の恐怖(44号線ではないので殆んど通行量がない)も忘れわれない。
それにしても何百台という車が立ち往生して一夜を明かしたその日、釧路から根室まで懸命に駆け抜けた「ノサップ」はすごいと思った。JR北海道のキャッチコピーで「冬こそJR」というのがあるが、それはその通り、運賃も多少高くなるのも理解できる。

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