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中標津-千歳便が休止、撤退が進む道内千歳便と中標津の利便性

全日空が運航する中標津-千歳便が3月31日限りで休止となった。4月から中標津発着便は丘珠便三往復と東京便一往復だけとなり、新千歳空港での乗り継ぎができなくなるため、利便性の低下は避けられなくなる。
これまで中標津からは千歳、丘珠、東京便が運行されてきた。1990年の空港延長ジェット化により、東京便と今回休止となった千歳便が就航している。その後、丘珠便は1往復から2往復に、また、2往復に増便された東京便は1往復に逆戻りして今回の千歳便の休止である。
道新によるとその休止理由が「2006-07年度の平均搭乗率が三割弱と国内路線で二番目の低さ」と書かれている。確かに道内路線では千歳便の搭乗率が悪く、これまでも函館、紋別が廃止となり、その他の路線でも減便や丘珠へシフトがされている。
東京直行便があり、アクセスが悪く、丘珠より飛行時間も多少かかる千歳便が無くなくなるのは仕方ないが、減便されることは中標津にとってマイナスである。
中標津は標津線廃止後、航空機と札幌とを結ぶ夜行バスが唯一の足であった。札幌-中標津は遠く、車で朝出発しても着くのは夕方。JRを利用してもバス乗り換えがあり、現実的な手段ではない。航空機は中標津に限らず根室方面の住民にとって最大の足である。
また、中標津は道内では数少ない人口が増えている町である。空港が市街地にあり、非常にコンパクトでよくできているマチで、管理人もあの明るい雰囲気が大好きだ。空港の雰囲気もいかにも北海道らしく雄大。空港自体が観光資源となり得る。移住者にも人気があり、天候も安定している。
また、知床や阿寒・摩周、釧路湿原などにも近く、観光路線としての需要もある。近くに釧路、女満別の両空港があり、挟み撃ちを喰らっている格好だが、東京便1往復ではあまりメリットがない。全日空など東京-釧路線を減便し、中標津便を1本増やした方がいいようなかんじがするが。
最近、採算が取れないローカル線の休止や廃止が相次いでいる。昨年問題になった千歳-松本線などは採算は取れているのに燃費が悪く、早くお釈迦にしたいMD87を使用していたため廃止問題となった。
中標津のように航空機が地域のいちばんの足であり、発展しているマチにとって飛行機が1便減便になることでも大きな問題である。先日、札幌-根室を結ぶ都市間バスが値上げしたが、今回の件も関係しているかもしれない。
 

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