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観光地のファーストフード化「食べながら観光」を考える

観光地で売られている一口サイズのご当地グルメやソフトクリーム。食べながら散策することを楽しみにしている観光客も少なくないが、京都や浅草など名だたる観光地で問題になり、禁じる動きも出ている。神奈川県鎌倉市では、この件を盛り込んだ条例も審議中だ。何がそんなに問題なのか。(朝日新聞ニュースQ3から

食べ歩きながら観光する問題は、最近始まったことではなく、かなり前からある。たとえばマクドナルドが日本に上陸した1971年、第1号店舗である銀座店に飲食スペースがなかったことから、食べながら銀ブラするとは下品で、マナー違反ではないかと社会問題となり、その後も同様な話はいくつか起きている。

鎌倉小町通りの問題、観光地のお店が”ファーストフード化”していることも大きい。かつては地元のふつうの商店街であったが、次第に観光客相手のものが増えて、昔からある商店は数えるだけに。大半が竹下通りにあるような一見さん相手の店に様変わりしてしまった。家賃が高いため、修学旅行生や何もわからない外国人相手のキャッチ的なものや屋台のように分割して貸し出す形態が増えてしまい、質も落ちてしまった。洒落たつくりの飲食露天屋台が間を置いてあるような状況で、ある種の無法地帯である。本来、行政がやる前に商店会などが策を打つべきだが、外部から進出した業者の多くは商店会や組合などに加盟しておらず、問題ある業者には商店会の有志が口頭注意をするといったレベルである。店側の意識と食べる側のマナーの問題だが、最近の観光客は若年層を中心にこのあたりのマナーはよくなっていると思う。管理人も特に問題と思ったことはなく、あとは良識に任せるといったところである。

マナーの問題よりも、一見相手のキャッチ商法やエセ名物などを何とかして、もう少しレベルの高い観光地にするのが、優先順位かと思う。行政は食べ歩きを規制する前にやるべきことがあるのではないか?鎌倉市は京都市と較べ、日帰り客でも1日に使うお金は京都の1.8万円に対して、3千円もいかない額である。それは使う場所(価値)がないことのあらわれでもあり、寂しい限りである。

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