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パイロット不足でまたしても脆さを露呈したスカイマーク

パイロット不足で今月の運航計画の約1割に当たる168便を運休する異例の事態となったスカイマーク。航空業界は新規参入会社を中心に慢性的なパイロット不足に陥っており、アジア各国で次々と誕生する格安航空会社との争奪戦も激化。パイロットの自社養成が需要に追いつかず、外国人機長頼みの不安定な運航が広がっている。(6/4産経新聞)

このニュースを聞いてまず思ったことは、昨今の原油不足や食料危機が密接に関していることだ。中国やインドなど新興国の航空需要が急増しているため、パイロットが足りない。そして、原油高により、機材を燃費がよい737などの小型機に変更、便数を増やしたこともパイロット不足につながっている。
ここまでは世界経済の常識として理解できるが、ひとつ理解できないことがある。今回、2人のパイロットが退職した為、約1割にあたる168便が運休することになったが、どうして2人が辞めただけでこんなに運休するのであろうか。単純計算でいくと2人で168便、ひとりあたま月間84便を任せられているということになる。この数、多すぎはしないか?シフトのことはやくわからないが、予備スタッフも含めてどういった体勢になっているのであろうか。
スカイマークは先月から旭川便を就航。順調な滑り出しをしたが、1日3往復の旭川線には早速運休マークが出てきた。格安路線で一定の支持を得たとみられるスカイマークだが、メンテナンスを含めて内部はどうなっているのか大変不安である。外国人パイロットの導入は大手でも珍しくないご時勢なので抵抗感はないが、それよりもスカイマークという会社の体質そのものが心配である。
経営陣には効率化だけではなく、公共交通の一翼を担う=安全運航という意識をもってもらいたい。この会社はどうも発想が違うような気がする。取り返しがつかないことが起きてからでは遅いのだ。
なお、公式HPに運休のお知らせがあるが、その理由は触れていない。また、この件に関するニュースリリースも4日現在発表されていない。
【参考】運休に関するお知らせの公式HP
【参考】JAL機長組合のスカイマーク運休に関する見解

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