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宿泊者の付加価値ニーズを探る「宿あそび」

全国約1300軒の旅館ホテルの集まりである国際観光旅館連盟が、これまでの宿泊予約サイトではあまり対応したことがないニーズに応えることができるwebサイト「宿あそび」を開設した。試験的なサイトで2ヶ月限定である。
同サイトでは、憧れの高級旅館へ朝食のみで宿泊できる「おためしステイ」、深夜チェックインが可能で朝食+翌日の夕食が取れる変則型の「ミッドナイトチエックイン」、それぞれが違う量の夕食を選べる「わがままディナー」、大人1名+子供でも宿泊できる「パパいらず」プランなどがある。
全国約40軒の旅館が参加するが、地域を代表する旅館が参加しているので、質的には高そうだ。上記に掲げたような付加価値サービスは旅行商品や宿単位では実施されていたが、ネット予約型サービスでは初めてであろう。最近は高級志向のwebサービスが増えているが、飽和状態に近く、社会状況を考えても、高級商品は頭打ちになるであろう。
課題はこのような細かいサービスが営利事業としてどこまで対応できるかである。切りがなくなる可能性がある。また、国際観光旅館連盟という業界団体が運営しているからこそ出来る内容であり、これが旅行会社系やサイバー系エージェントが運営するとなると厳しいであろう。
発想は面白いが、PR不足もある。国際観光旅館同盟としう組織自体、もっと知ってもらう必要がある。管理人は日観連と国観連の違いが未だによくわからない。
管理人は2000年頃、宿泊予約サイト黎明期に「湯ったりドットコム」という温泉旅館予約サイトの仕事に携わっていた。当時はビジネス主流のホテルネット予約が始まったばかりの頃(「旅の窓口」に代表される)、「湯ったり」では、価格競争ではなく、見晴らしのいい部屋の選択、女性向けにアメニティ情報の充実、客室冷蔵庫のワイン銘柄の選択と予約、食事メニューの選択など、未だにどのサイトでも実施していないサービスを実現した(面倒で出来ないであろう)。また、客室動画なども導入したが、当時はブロードバンドがまだ未発達だったので、理想が先走った時期尚早型宿泊予約サイトであった。
「宿あそび」を見ていて「湯ったり」のコンセプトを思い出した。これからの宿泊予約サイトはリーズナブルか高級志向の2極化ではなく、ほどよいバランスで、付加価値サービスに対応できる機能も必要であると思う。
【参考】「宿あそび」公式HP

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