*

低迷するコンサドーレ、競争原理が機能しにくい北海道というシステムと関係あるのでは

J2に舞い戻ったコンサドーレだが1勝3敗1分と苦戦が続いている。先日のファジアーノ岡山戦では今シーズン、昇格したばかりの岡山に大苦戦の引き分け。これでは文句を言われても仕方がないであろう。
J2に陥落したのにも関わらず開幕戦の札幌ドームには2万人を越える観客が詰めかけ、25日平日の試合でも1万人以上の観客が集まった。以前ほどの人気はないとはいえ、2部でこれだけの動員が出来るのだからありがたいものだ。
そして選手は地元メディアにJ1の選手以上に露出をする。新監督の石崎氏などは大スターである。管理人は大分時代から石崎さんのファンだが、最近は垢抜けて、タレント性が出て少し鼻につくことがある。角刈りにジャージで指揮を執る姿が好きだった。
以前から思っているのだが、どうして北海道はプロサッカーチームが一つしかないのであろうか。一時期、夕張でJFL加盟を目指してベアフットが誕生したが、町もコケてチームもどこかへ行ってしまった(調べると札幌でサッカーアカデミーになっていた)。
札幌には約190万人の人口がいる。この数字はスペインのバルセロナなどと同じで都市としてはもっともバランスがいい数字と云われている。サッカーに目をやるとバルセロナには、世界の強豪FCバルセロナがあるほか、古豪のエスパニョールが存在してカタランダービーを繰り広げている。
また、人口130万人スペイン南部のセビリアではセビージャとベティスのアンダルス・ダービーが有名だ。レアルとバルサのような競合地域同士の戦いも面白いが、同じエリアの競い合いはファンも増えて相乗効果を産む。
サッカー伝統国とは歴史が違うので比較は出来ないが、札幌クラスのマチ、また、試合数が少ないサッカーの特性を考えれば札幌以外、たとえば函館・旭川・帯広・サッカーが盛んな室蘭などでもプロチームをつくることが可能なはずだ。実現すれば道内のサッカー人気も盛り上がり、チームも成長する。しかし、全くその動きはかんじられない。
九州ではJ1に大分、J2に福岡、鳥栖、熊本、JFLには北九州、長崎、琉球と7チームもプロが存在するのだ。また、四国でも徳島、愛媛のほか讃岐など四国プロリーグができるまで増えており、野球王国も変わろうとしている。
大分はすでにJの強豪チームに仲間入りしているが、チームが誕生した頃はJFl時代のコンサドーレに全く歯が立たなかった。しかし、徐々に力をつけるようになり、J1に定着したが、その背景には当時先輩チームであった福岡や鳥栖がおり、隣接しているので練習試合が組み易く、切磋琢磨したはずだ。そして今では九州だけでリーグ戦が組めるほど充実をしている。
その間、12年ほどだが、コンサドーレは何か変わったであろうか。
やはり北海道で1チームはお山の大将であり、競争相手が必要である。北海道(札幌)ダービーが行なわれなければ進化はないと思う。
考えてみると競争相手が居らず、市場シェアを独占することは拓銀を見てもわかる通り、市場を硬直させ、ひとつ間違えれば官僚主義、社会主義のような状態となる(親方日の丸)。ランチェスターの法則では、市場シェアの相対的安定値が41.7%で、73.9%が上限目標数値といって、これ以上、上げるとプラスになりませんよという指標になっている。
北海道は独占に近いかたちで成立している企業やシステムが多い。そして、多くの人たちにそれに対して疑問を持たない。
サッカーと市場戦略は単純に比較は出来ないが、やはり2チームある方が健全であり、競争原理がはたらく。
このご時勢、企業スポンサーは付きにくいが、山形のようにスポーツ公益法人もあるし、甲府のように地域密着で小口スポンサーを集めて頑張っているチームもある。
アイスホッケーも縮小、スキージャンプはトップ選手ですら所属先が見つからない。社会人野球も5強と云われた大昭和製紙、新日鉄室蘭、王子製紙苫小牧、拓殖銀行、NTT北海道もかたちをとどめていない道産子スポーツの現状・・・・・
プロ野球でもう1チームは無理だが、サッカーでは十分可能なはずである。むかわ町などは野球で地域づくりをしているが、室蘭あたりに期待したいところである。

 - すべての記事一覧, 道産子スポーツ