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六花亭が20年連続有給休暇100%を達成 今の時代だからこそ価値あるモデルだ

六花亭製菓(帯広、小田豊社長)は一日、全従業員が二〇〇八年度まで二十年連続で有給休暇を100%取得したと発表した。北海道労働局によると、全国でも極めて珍しい例という。 (4/2付 読売新聞)

世知辛いご時勢の中、とてもいい話である。六花亭の年間休日は107日で完全週休二日ではないが、年間有給は最大20日間取得できる。本来、有給休暇は消化が労働者の「義務」であり、取得しなくてはいけないのだが、景気の悪化と共に形骸化されてしまった。労働法が改善された80年代後半がウソのようである。
管理人は会社員時代、広報担当の時があったが、広報業務は会社の顔(模範)であるので、規則は全部守るように云われ、有給休暇はほぼ取得した。上司や同僚が自由に休みを申請できれる環境であれば、遠慮することなく権利が行使でき、職場の風通しもよくなる。
有給休暇の取得増加は観光産業にとっても大きなプラスだ。最近は有給が取りにくい環境なので週末に宿泊施設が一極集中的に込み合う。そして、平日はガラガラ。その落差が極端であり、頭を抱えている宿も多い。もし、平日の休みが増えれば観光産業にとっても恩恵で、利用者から見ても格安で、ゆとりがある旅ができる。
何度か拙ブログで旗日の連休化よりも有給休暇の取得アップの方が観光産業だけではなく、経済全体の活性につながると述べてきたが、ワークシェアリングの面から見ても価値があることだ。
六花亭は企業理念がしっかりしており、ぶれないところが消費者に安心感を与えてくれる。数年前、札幌駅エスタのお土産コーナーで、六花亭の店員だけ髪の毛がみな黒色で、染めていないことに気付いた。ちょうど茶髪全盛の頃であったが、他の六花亭店舗を覗いてもみても全員黒髪で、何気ないことだが、企業ポリシー・誇りのようなものをかんじて安心したものだ。
今回の有給休暇取得100%の記事でもそうだが、企業としての一貫性が外部に伝わり、いい会社というイメージが醸造されてゆく。ブランドは一刻一夕で作れるものではなく、積み重ねの結果である。
こういう時代だからこそ有給は取得する。それは雇う側、雇われる側にとってもプラスにはたらくはずだ。いかがであろうか。
ちなみ2006年度の有給休暇取得率の全国平均は47%である。

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